南イタリアの町⑥オトラント | 海外旅行☆猫もひとりで旅にでる

海外旅行☆猫もひとりで旅にでる

日本では旅行会社に勤め、海外旅行に行きまくり、気がつけばイタリア人の主人と「やけのやんぱち?!国際結婚」。
昔ひとり旅。今はふたり旅。
【2012年5月 FC2よりブログを引越ししました】

さて、ガラティーナの町で有名なバジリカを訪れた後は、オトラントに向かいます。
オトラントは立派なお城の建つ海辺の町。
 
 
頑強な門をくぐって旧市街に入ると、両側にたくさんお土産屋さんが並んでいます。
私達が到着した時間はお昼休みだったので、お店も閉まっていて観光客もまばら。
お店が開くと、雰囲気がガラッと変わって賑やかで活気のある旧市街。
このオトラントの町は、小さな町ですがこんな立派なお城があるんです。
 
 
入場料を払って中に入ってみます。
オトラントは、地理的にイタリアにとっては大変重要な場所。東方との貿易港でもあり、同時にギリシャやトルコ等東側の脅威に常に晒されていた場所なんです。
 
遠い過去にはギリシャの支配を受けていた時期もあるし、1480年には18,000の兵士を擁するトルコ軍の攻撃を受け陥落。イスラム教を受け入れる事を拒んだ約800人のキリスト教信者が虐殺されると言う悲劇も起こりました。
 
この城は、東方からの侵略者からイタリアを守る為の大切な砦だったんですね。
お城の下には迷路の様に地下道が張り巡らされていて、ガイドさんと一緒に見学する事もできます。
 
 
 
このお城には近くの洞窟で発見された新石器時代(紀元前4000-3000)の出土品も展示されています。
規模は小さいですが大変興味深かったです。
 
 
洞窟は宗教的な目的で使われていたと考えられていて、壁にはこんな壁画も残っているんですって。
 
お城の見学を終えて外に出ると、既に日が暮れていましたが、もうひとつ見ておきたい場所が。11世紀に建てられた大聖堂。
 
 
中に入ってみます。
 
暗くて分かりませんけど、この教会の床は一面モザイクで彩られているんです。
フラッシュ禁止だし、暗すぎて写真に撮れないんだけど、なんとか1枚だけ。
 
トルコ軍の侵略を受けてこの大聖堂も随分破壊されたそうですが、よくぞご無事で・・・。
 
この大聖堂の地下では、トルコ軍によって破壊されながらも残った11世紀当時の教会の一部とフレスコ画を見ることもできます。
 
この大聖堂の地下で見つかった4世紀のローマ時代のモザイクは「Diocesan museum」に展示されているそうですが、私達は残念ながら見れていません。
 
オトラントの旧市街は30分もあれば周れる大きさですが、紹介したお城やドゥオーモ等の見所もあるので半日観光で訪れるとなかなか興味深い町です。
旧市街の周りには美しいビーチが広がっているので、ビーチを目的に長期滞在する人も多いみたい。
 
生の牡蠣やウニ等新鮮な魚介類も楽しめます。
 
オトラントへはレッチェから列車で1時間。バスも走っていて所要時間50分。
鉄道駅から旧市街へは1km弱の距離。
鉄道駅に近くて、分かり易い場所にあるホテルは『Hotel Pietra Verde』。
 
旧市街にも近くてビーチを楽しみたい人には『Camere Sul Lungomare
 
 
 
旧市街の中での宿泊なら、大聖堂の横に建つちょっと高級感のあるホテル。スイートの部屋が素敵♪
 
余談ですが先週主人と『ダ・ヴィンチ・デーモン』って言うアメリカ制作のドラマを見ていたらたまたまこのオトラントのオスマントルコ軍との戦いのシーンがあって「おお~っ!私達が行ったあのお城じゃない?!」ってテンションが上がりました。
このドラマは若き日のダ・ヴィンチを主人公にしたほとんどフィクションの今風のドラマです。
オトラントが出て来るのはシーズン2の終わりからシーズン3全般。
イタリア版インディー・ジョーンズみたいなダ・ヴィンチが活躍するドラマ。
面白いのかって言うと・・・ビミョー。私達は最後まで観ましたけども。
 
 
 
次はレッチェの町をご案内~♪