第97回箱根駅伝を振り返る@復路篇 | たまには跳ばずに観るFOOTBALL

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ブログタイトルは遠い昔よくサッカーを飛び跳ねながら
観ていた名残り。

続いて、今年の箱根駅伝復路を振り返ります。

 

6区

駒澤が順調に差を詰めて追撃態勢に入るも、東洋は逆に離されてしまう。

帝京も区間19位と2分以上差を付けられる大ブレーキで、シード争いへ後退。

何かアクシデントがあったのだろう。

山下りは58分台なら相当に速いと思うのだが、59分ちょうどの国士館曽根でも9位。

ここも最近インフレが凄まじい区間やのぅ。

 

7区

駒大は1年生花尾を起用し見事区間4位と好走するも、創価・原富がそれ以上の走り。

6区で詰まった差がまたもや戻り、創価がいよいよ番狂わせの気配を強くし始める。

東洋はエース西山が満を持して登場するも、ペース配分を誤り失速。

ここで一気に差を詰めておくどころか、東海にも離されてしまった。

もはや10位以内が危うい明治も、実力者手島が区間11位に沈みいまだ圏外。

区間賞を獲ったのは、東国大の佐伯。

1万のベストが29分30秒弱の選手が、28分台ランナーたちに完勝。これがロード。

 

8区

創価・永井は区間8位でまとめ、2位以下のチームは大きく詰められず。

東海・濵地が区間15位に沈んで、創価とは約6分開いて優勝は絶望的に。

創価をとらえるチャンスがあるのは、実質駒澤と東洋の2校に絞られた。

大保が区間賞を獲り、ようやく明治にもエンジンがかかるが、まだ12位。

青学が6区以降は盛り返し、駒澤と復路優勝を争う。

 

9区

復路のエース区間。ここで決着か大手町決戦かが決まる。

大八木監督が自信をもって送り出した山野が、トップとの差を詰めるかと思われた。

しかし、1万のベストで彼に1分劣るはずの石津が区間賞の快走。

なんと歴代でも4位の好タイムというおまけつき。これが首位マジックか。

逆に駒澤、東洋に対しこの区間だけで2分近く差を広げ、最終区へ。

これで優勝争いは完全決着。視聴者的に残る楽しみはシード権争いに。

 

10区

大崩れさえしなければ、ウイニングランとなる23キロ。

ところがその大崩れが起こり、いつの間にやら駒澤の石川が創価に迫った。

終わってみれば区間1位と20位で、駒澤が歴史的な逆転優勝。

山区間以外でこれほどの差が詰まるとは、想像もしていなかった。

東洋、青学、東海と実力校は最後はきちんとまとめてきた。

青学は駒澤に僅か2秒差で勝って、意地の復路優勝を決めた。

個人的に注目の順大も7位に入り、予選会組としては唯一シード権をゲット。

 

総評

ミスのない駅伝を見せ、最後は惜しくも力尽きた創価。

が、これだけの短期間で2位に入ったというのは、亜細亜初優勝以来の衝撃。

11時間を切ってのこの成績、誇ってよいかと思う。

箱根本のラン芸人3人の予想では、10位以内にすら一人も入れていなかった。

駅伝が持ちタイムの競技ではないというのは、十分分かっていたことではあるが…。

28分台を過去最高レベルで揃えた明治が一度もシード圏内に入らなかったのとは真逆。

 

田澤、三浦、吉居、中谷、西山ら学生界の大物たちが今一歩だったのが残念。

駒澤は準エース小林以外の9人が3年生以下での優勝。

田澤が新3年生にして主将となるらしいが、再びの黄金時代を築けるか。

 

来年は多くの観衆の前で選手たちが気持ちよく走れるよう、祈るばかりです。