第97回箱根駅伝を振り返る@往路篇 | たまには跳ばずに観るFOOTBALL

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ブログタイトルは遠い昔よくサッカーを飛び跳ねながら
観ていた名残り。

今日から仕事始めです。

 

帰省していると全てをリアタイで観られないことが多い箱根。

今年は幸か不幸かバッチリ観ることができた。

データ放送受信も実家より速いな。

 

タイムと選手層なら明治、地力なら青学・東海、勢いなら駒澤という事前の予想。

面白いと思ったのは、予選会の好記録が印象深い順大でした。

 

1区

驚愕のスローペースからスタート。

塩澤のペースアップがなければ、マジでキロ4分かかったのでは。

ただ、4分は自分の全力疾走なのだが、彼らだと動きがジョギング。恐ろしい。

このペースでは学生屈指の実力を持つ順大・三浦も持ち味を出せず。

ここに準エース級を出したチームはもったいない展開になった。

「風が強く吹いている」でもメンバー最弱選手を起用していたなぁ。

結果論だけど、東洋の西山がここに投入されていれば、大会全体の流れが違ったかも。

 

2区

東国大・ヴィンセントが驚愕の区間新。

相澤の記録を速攻で破ってしまった。

あのモグスですらジョグになった最後の壁を、序盤ツッコんで入りながら乗り切った。

大学ナンバーワンの実力者・駒大田澤は案外の区間7位。

2区よりも3区向きの選手だと思うが、佐藤悠の記録を破らせるために1区も面白い。

東洋のルーキー松山が予選会トップのラジニに勝ち、67分15秒で区間4位という好走。

それにしても、なんと9人が68分切り。レベル高いわ。

 

3区

東海ルーキーの石川が62分05秒で区間賞。

去年のヴィンセントの59分25秒がいかにバケモンか分かるが。

三浦と並ぶ注目の1年生・中央の吉居は、先輩上野ばりの洗礼を浴び区間15位に沈む。

小袖を起用してそろそろ巻き返したい明治が17位から上がれず、雲行きが怪しくなる。

また、1~3区に有力選手を投じた青学と早稲田が、全く目立たない位置でのレースに。

 

4区

青学の佐藤が好走し希望をつなげた一方で、東海・佐伯が区間19位のブレーキ。

1年生の明暗がクッキリと分かれた。

創価が10区区間記録保持者・嶋津の爆走で、文句なしの首位に立つ。

5区に宮下を擁する東洋は首位と約2分差で、十分射程圏内につけた。

山学オニエゴが区間賞も、時すでに遅し。

 

5区

最もタイム差がつく区間、70分を切る走りができれば大逆転も可能。

区間記録を持つ宮下ではなく、帝京の細谷が71分52秒で区間賞。

かつての今井は69分前半で走り切ったが、次元が違いすぎてあまり参考にならんなぁ。

創価がここでも区間2位でまとめ、あれよあれよと驚きの往路優勝。

青学は竹石がまさかのブレーキ。総合優勝どころかシード権も危うくなった。

神林、岸本不在はやはり大きかった。

 

残り戦力とタイム差から、現実的に総合優勝が狙えるのは駒澤、帝京、東洋、東海の4校か。

創価は持ちタイム的には、10000mもハーフも中位以下。

復路でもこのまま首位をひた走る、というシナリオはなかなか考えにくかった。

 

(続く)