朱川湊人『わたしの宝石』 | たまには跳ばずに観るFOOTBALL

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秋田出身の埼玉住み。
読んだ本の感想やランニングの記録、競馬観戦、国内散策や
日々の出来事などを、とりとめもなくチラシの裏にウダウダ
と書いています。
ブログタイトルは遠い昔よくサッカーを飛び跳ねながら
観ていた名残り。

 

図書館本。

 

著者お得意、昭和40年代頃を舞台にしたノスタルジックな短編集。

テーマは過去の恋愛(?)という感じ。

自分にはちょっと年代が古めなので、スッと入る箇所と分からない場面が混在。

 

後味が良いものも若干悪いものも入っているが、どれも出来は悪くない。

特に容姿に恵まれなかった女性を描いた「ポコタン・ザ・グレート」は秀逸。

一刻館のような「マンマル荘の思い出」も良かった。

 

表題作のキーとなる「先生に言ってやろ」の歌詞(?)は、自分の場合も

東北出身者の登場人物同様、「いーけないんだいけないんだ」でした。

 

唯一、韓国アイドルにハマる話は、ちょっと著者の意図が分からなかった。

(これは韓国は関係なく、日本の歌手だろうがハリウッド俳優だろうが印象は同じ)

 

もうジジイなので、「イヤミス」より希望の見えるストーリーの方が良くなってきましたわ。