図書館本。
著者お得意、昭和40年代頃を舞台にしたノスタルジックな短編集。
テーマは過去の恋愛(?)という感じ。
自分にはちょっと年代が古めなので、スッと入る箇所と分からない場面が混在。
後味が良いものも若干悪いものも入っているが、どれも出来は悪くない。
特に容姿に恵まれなかった女性を描いた「ポコタン・ザ・グレート」は秀逸。
一刻館のような「マンマル荘の思い出」も良かった。
表題作のキーとなる「先生に言ってやろ」の歌詞(?)は、自分の場合も
東北出身者の登場人物同様、「いーけないんだいけないんだ」でした。
唯一、韓国アイドルにハマる話は、ちょっと著者の意図が分からなかった。
(これは韓国は関係なく、日本の歌手だろうがハリウッド俳優だろうが印象は同じ)
もうジジイなので、「イヤミス」より希望の見えるストーリーの方が良くなってきましたわ。