鳥飼否宇『激走 福岡国際マラソン』 | たまには跳ばずに観るFOOTBALL

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秋田出身の埼玉住み。
読んだ本の感想やランニングの記録、競馬観戦、国内散策や
日々の出来事などを、とりとめもなくチラシの裏にウダウダ
と書いています。
ブログタイトルは遠い昔よくサッカーを飛び跳ねながら
観ていた名残り。

激走 福岡国際マラソン (小学館ミステリー21)/鳥飼 否宇
¥価格不明
Amazon.co.jp
図書館本。
初めて読む著者作品です。

タイトル通り、福岡国際が舞台。
ペースメーカーや五輪を狙う選手、先導の白バイ警官など、様々な関係者の視点で描く。

題材が題材なので、興味深く読むことはできた。
ただ、ツッコミどころが結構多かったり、非現実的な場面が散見されたのは難点。
スペシャル取り損なったらとりあえずゼネラルでええやん、とか。

また、実況と人物の一人称視点とわずか情景描写で話が進むため、かなり漫画チック。
た作品を知らぬので分からないが、あまり得意ではない分野なのかもしれない。

それと、レース中の死亡事故と推理は余計だった印象。
堂場氏作品のように、レースについて描き切るだけでも充分面白かったと思う。