疲労困憊でしたが、今のうちにやっとこうと思い、お仕事へ行ってきました。ふぅ…
真夏にサッカーは観たくないという秋冬論者の方、今日の国立は楽しいですか?
さて、先日、出張先の大阪に着くまで夢中で読んだ一冊がこれ。
メディアによる報道被害を卒論テーマにしていた俺には、実に興味深いものでした。
- でっちあげ―福岡「殺人教師」事件の真相 (新潮文庫)/福田 ますみ
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虚言癖のあるモンスターペアレンツとそのガキから訴えられ、メディアレイプをされた学校教師。
この事件の真相を追った骨太のノンフィクションです。
いわゆる普通の先生が、新聞や週刊誌に「殺人教師」(注:誰も死んでない)とまで書かれた。
痴漢冤罪もそうだが、まさか自分がこんな目に遭うとは夢にも思わないだろう。
でも、誰にでも起こりうるという意味ではホントに怖い事件だと感じます。
裁判では親の主張のほとんどは退けられたそうだけど、それでも福岡市は330万の支払い。
要は、白か黒か決めるのアレだから、白に近いグレーで少し被告も払えといった判決みたい。
「文句言ったもん勝ち」みたいな世界は本当に好かん。
一人の人間の一生を壊しかけたこのバカ親への社会的制裁は何もないのか。
と言うものの、俺の意見も教師側から書いたこの本の情報からが中心。
著者が100%真実を書いているという保証はないわけで、この辺が難しいところだ。
我々の中に作った擬似環境を現実環境に近づけるには、マスコミの力が不可欠。
しかし、そのマスコミ連中が糞な現状では、いったいどうすればいいのかね・・・
この本に出てきた正義漢もどきの記者たちは、いったい今何をしているのでしょうか?