また『しょうがないだろ』と
ダメな大人の言い訳を吐いて
それでも空が藍色に染まると
何かをやり遂げた気になる

僕はきっとつまらない人間だから
キレイで疎い世界に恋する

『立場や理不尽が解ってきた』
そんな安っぽい安堵を浮かべ
霧の中の誰かの肩を叩きながら
誇らしげに今日も眠るのだろうか

所詮繰り返すだけの葛藤と空虚
創るものはと進退と心配と失態

くだらない理由を心に浮かべないで
浅はかな器を呪ってみたら?
今夜のバラエティ番組はつまらなくて
僕は慎ましい夜へ旅立った

人の歩く道のりは、きっと誰だって
くたくたでモノクロで素晴らしい希望だ
君が隣に居るだけで
思考回路さえ変わる
そんな奇跡を日常に
運んでくれた君だから

飽きるほどに抱いて
疲れたら隣で眠って
起きたらキスで伝えて
そんな日々が過ぎていた


さよならを言おうと
動き出す口が怖くて
僕はその一瞬をついて
握ってる手に力を入れる

また明日って終わるような
昔のお遊びじゃない僕らは
正しい恋愛の終わり方を
教科書通りにやってみせた

――そう。僕らはもう大人だから
作業みたいに恋愛してゆく


暖まったままのベッドが
冷えるより先にお別れだ。
6月は雨の季節だからって
君まで泣かなくて良いんだよ
7月には嘘みたいに晴れて
君も新しい恋を見つけるから

空も雲も地面もビルも青くて
僕らはずっと部屋で2人きり
…よそよそしくしてみなくても
年なりの恋の仕方を知っているから

手を伸ばせば届く所に
何でもあれば良いと思って
狭い部屋を選んだ昔の僕は
それでも君の心まで手が届かなくて

求めて悩んで欲して諦めて
そうして赤い糸は脆く途切れた

『悪いのは雨の季節だと思うんだ』
最後の別れの言葉は君に届いた?