発達障害で悩んでいる方は、発達障害が治る薬があればいいなと思ったことがあるのではないでしょうか。
ADHD(注意欠如・多動症)の症状を抑える薬はあるようですが、完全に治す薬はないようです。
また、症状を抑えられる薬があっても、できるだけ薬には頼りたくないと思います。
薬というのかわかりませんが、症状を抑えてくれることが期待できる物質があります。
それがオキシトシンです。
オキシトシンは幸せホルモンとも呼ばれていて、次のような働きがあるとされています。
・幸せな気分になる
・人とかかわりたいという気持ちになる
・不安や恐怖が軽減する
・学習意欲が高まる
発達障害の人は、血中オキシトシン濃度が低いといわれています。
オキシトシンを自閉症者に投与することで、投与によって人の目を見る、心を読み取るなどの変化が見られたと報告している試験があります。
また、対人コミュニケーションの障害の客観的な指標が改善したという報告もあります。
オキシトシンのスプレーが販売されていますが、スプレーを使用しなくてもオキシトシンを増やすことはできます。
オキシトシンは触れあうことで分泌量が増えます。
つまり、人と触れ合えばオキシトシンが増える可能性があるんです。
軽いタッチで人に触る、マッサージするなどは、オキシトシンの分泌量を増やすことが期待できます。
動物と触れ合うのもよいです。
発達障害に対しても、触れあってオキシトシンが増えれば、症状が軽減することが期待できそうです。
触れるときには、優しいタッチであることが大切です。
ただし、発達障害の人は触れられることを嫌がることがあるので、無理に触ってはいけません。
お子さんが発達障害の場合、親御さんは何とかしたいと思うことでしょう。
でも、触られることを嫌がっているのに触ると、かえって症状を悪化させてしまう心配があります。
人に触るときには、一言声をかけた方がいいかもしれません。
一人だから誰かに触ってもらうことができないという場合は、動物と触れ合うとよいかもしれません。
ペットと触れ合うのでもオキシトシンが分泌されます。
注意して欲しいのは、症状が軽減することが期待できるのであって、完全に症状がなくなる、治るというのではないことです。
オキシトシンの発達障害への働きはまだ研究されたばかりなので、これからの研究が期待されます。