旅に出ると自分がいた世界とは全く違う世界に触れて、常識だと思っていたものを覆させられることがあります。
旅に出て人生が変わったという人もいることでしょう。
しかし、いつもいつも旅に出られるわけではありません。
「旅に出たいけれど、今はそれは無理」
そんなときにはこの本がおすすめです。
近藤史恵さんの『ときどき旅に出るカフェ』です。
この小説では、世界各国(主にヨーロッパ)のお菓子が登場をします。
それらのお菓子を食べることで、登場人物たちの世界観が変わっていきます。
たとえば、バクラヴァです。
バクラヴァはトルコのお菓子です。
フィロと呼ばれるパイ生地のようなものの間に、ナッツを挟んで、焼いて濃いシロップをかけたものです。
私は食べたことはありませんが、ものすごく甘いそうです。
小説の中では、すごく甘いお菓子として登場しています。
「バクラヴァ」で検索をしてみると、「すごい甘さ」「めまいがするほどの甘さ」などと紹介されている記事がありました。
それほど甘いんです。
今まで食べたことがなかったような甘さを体験すると、これまで甘いと思っていたものは何だったんだろうという思いにさせられます。
自分が見ていた世界は狭い世界で、外に目を向けるともっと違ったものがあるんです。
『ときどき旅に出るカフェ』には、紅茶とコーヒーをあわせた飲み物も登場します。
普段紅茶だけだったり、コーヒーだけだったりで飲んでいる人にとっては、想像できない飲み物だと思います。
紅茶だけで飲むからおいしいのに、コーヒーだけで飲むからおいしいのに、と思うことでしょう。
しかし、実際に飲んでみると以外とおいしいことがわかります。
試してみないとわからないんです。
思っていたことと違って、世界観や自分の常識が変わります。
お菓子が人生を変えてくれることもあるかもしれません。