子どもが思春期になると、小さくてかわいかったころと比べて生意気になり「なんでこんなになっちゃったの!?」と思うことがありませんか。

 

思春期は、子どもも大人もこれまでとは違った自分になっていく時期、成長していく時期です。

その時期をうまく乗り越えられるかは、思春期の子への親の接し方が重要です。

 

思春期になると、親の言うことを聞かなくなったり、秘密を持つようになったり、親にウソをつくようになったりします。

今までにはなかったことで、戸惑ってしまうことがあると思います。

 

では、どうしてこういった行動をするようになるのでしょうか。

思春期の子の特徴を知ると受け止め方が変わり、対応の仕方もわかってきます。

 

思春期は第二次成長期で、性ホルモンの分泌量が多くなり、体つきが変わってきます。

性ホルモンの影響や体の変化によって、思春期は精神的に不安定になりやすい時期です。

イライラしやすくなったり、涙もろくなったり、ふさぎがちになったりしやすいのです。

 

自分を確立していく時期でもあります。

これまでは親のいうことが正しいと思って従ってきましたが、思春期になると親がいうことは正しいのだろうか疑うようになり、親に反発するようになります。

そして、友達との関係を通して自分を確立していきます。

 

このような時期には、親の支えが必要です。

 

具体的に親が行いたいことは3つあります。

 

1つめは、気持ちを受け止めることです。

反抗的な態度をとられると、気持ちを受け止めるなんて難しく感じるかもしれません。

反抗的な態度をとれるのは、そういった態度をとっても親に見捨てられないとわかっているからです。

つまり、親を信頼しているのです。

受け止めてもらえると安心しているから、反抗することができます。

親の意見を押し付けるのではなく、子どもはどう思っているのかな、どうしたいのかなと考えて、気持ちを受け止めてあげてください。

 

2つめは、夫婦関係を良好にすることです。

子どもは敏感に感じ取っています。

夫婦仲が悪いことを隠しているつもりでも、子どもはわかってしまいます。

不登校の子が、親の仲がよくなったことで、学校に通うようになったというケースもあります。

夫婦の関係が子どもに影響を与えていることは少なくありません。

子どもが思春期を迎えたときは、子どもが成長する時期というだけでなく、夫婦関係を見直して、親自身も成長していく時期といえます。

 

3つめは、安心できる環境を整えることです。

いつでも帰ってこられる場所、受け止めてくれる人がいる場所、そんな場所が安心できる環境です。

 

「こうしなさい」「ああしなさい」と自分の考えを押し付けたり、自分の夢を子どもに托したり、干渉し過ぎたりなど、子どもの気持ちを考えていないような行動をする親が少なくありません。

子どものためと思ってやっていることは、自分のためではないですか。

本当に子どもにとって必要なこと、大切なことは何なのかを考えて、子どもに接してあげて欲しいです。

子どもの気持ちを尊重することで、本来の自分らしい生き方のできる大人に成長していきます。

 

『思春期の子のこころがわからなくなったときに読む本』 渡辺久子