ひとつのできごとを、ほかのすべてのできごとにあてはめて考えてしまうと、つらくなります。

 

たとえば、上司との関係が悪くて会社をやめたとします。

 

次の会社は決まっているのですが、まだ入社はしていません。

 

「前の会社では上司に恵まれなかった。転職先の会社でも上司に恵まれないだろう」

 

このように考えています。

 

 

これは一般化のしすぎです。

 

「前の会社では上司に恵まれなかった」というできごとを、次の会社のことにあてはめています。

 

一度なにかあると、別のときにも同じようなことが起こると考えてしまいたくもなります。

 

二度あることは三度あるともいいます。

 

 

でも、同じことが別のことにあてはまるとは限りません。

 

前の会社でのできごとは、前の会社でのことです。

 

それが次の会社でも同じように起こるとは限りません。

 

前と次は別のものだからです。

 

もしかしたら、次の会社の上司はやさしい人かもしれません。

 

あなたのことを気にかけてくれるかもしれません。

 

どんな上司かは、実際に会社に入ってみないとわからなことです。

 

それを会社に入る前に心配をしてもなににもなりません。

 

ただ「心配だ」とつらくなるだけです。

 

 

 

 

そして、「次の会社でも上司に恵まれないだろう」という考えをもっていると、実際会社で働くようになってから、そういった目で上司をみるようになってしまいます。

 

上司の悪いところばかり探してしまうのです。

 

これは無意識に行ってしまいます。

 

Aという考えをもっていると、Aを証明するような証拠を無意識に探してしまうようになります。

 

これでは仕事がつらくなってしまうでしょう。

 

 

では、つらさから抜け出すためにはどうすればよいのでしょうか。

 

そのために大切なことは、自分の考えを変えることです。

 

 

さっきの上司の例でいうと

 

「前の会社では上司に恵まれなかったけれど、次はどうなるかわからない。世の中のすべての上司が嫌な人だとは限らない」

 

こんなふうに考えることもできます。

 

ポイントは、あるできごとを「今回限り」のこととしてとらえて、「ほかの事柄に広げない」ということです。

 

前の会社の上司に恵まれなかったのは、その会社で働いていたときのことと限定をします。

 

そして、次の会社のことまでに考えを広げないようにします。

 

上司をコントロールすることはできません。

 

でも、自分の考え方は変えることができます。

 

 

これはこの例のことだけでなく、ほかのことにもあてはまります。

 

たとえば、

 

「付きあっていた彼氏に浮気された。ほかの人と付きあってもまた浮気されるだろう」

 

「Aさんは私にあいさつをしてくれなくて嫌っているに違いない。ほかの人も私のことを嫌いだろう」

 

こういった考えも、あるできごとをほかのできごとにあてはめています。

 

それを、今回限りのことと考えてほかに広げないようにします。

 

そうやって考え方を変えれば自分が楽になります。