前回からの続き。
「サラダは健康的だ」
「美容によい」
「サラダを食べればやせる」
そんなふうに思っていませんか。
野菜を加熱して食べるよりも生で食べた方が栄養がとれて、健康にも、美容にも、ダイエットにもよさそうですよね。
実は、生野菜を食べても思っているほどは栄養素はとれません。
もちろん、おいしいから食べるのはぜんぜん問題ないですよ。
生野菜は思っているほど栄養素をとれない理由は3つあります。
1つめは、野菜に含まれる栄養素の量が少ないからです。
生で食べることが多い野菜は、キュウリ、レタス、トマトなどですが、これらの野菜には思っているほど栄養素は含まれていません。
もともとその種類の野菜に栄養素が多く含まれていないので(栽培方法などの問題ではなくて)、サラダを食べてもあまり栄養はとれないのです。
たとえばキュウリの場合、ビタミンB2の量は100gあたり0.03mgです。
それに対して緑黄色野菜の小松菜は、100gあたり0.13mgです。
ブロッコリーをサラダで食べることがありますが、これは加熱して食べますよね。
小松菜も加熱して食べることが多い野菜です。
つまり、「生か加熱か」ということだけでなくて、「どんな種類の野菜を選ぶのか」でとれる栄養素の量が変わります。
生で食べることの多い種類の野菜は、もともともっている栄養素が少ない傾向があるのですね。
2つめは、たくさん食べるのは難しいからです。
野菜そのものの栄養素が少なくても、量でカバーすることができます。
でも、よく噛まないと食べられなくて、生野菜をたくさん食べるのって大変ですよね。
そして、たくさん食べているような気がしますが、生野菜は水分が多くて、かさがあって量が多いようにみえるだけ。
クラシルで紹介されているサニーレタスの和風サラダに使われている野菜の量は、1人分でサニーレタス35g、トマト1/4個です。
ほんのちょっとなのですよ。
厚生労働省では、1日350g以上の野菜をとりましょうとすすめています。
3食にわけると、1食120gくらいです。
私が野菜を生でしか食べていなかったとき、1食120~150gくらい食べていたのですが、この量を食べるだけでお腹がいっぱいになりました。
そして、よく噛まないと消化不良を起こすので1口200回以上噛んでいて、食べるのに20分くらいかかって大変でした。
量をとるのは難しいです。
加熱をすればかさが減って、量をたくさんとりやすくなります。
加熱をして多少栄養素が減ったとしても、量でカバーできますよ。
3つめは、消化・吸収がうまくできないからです。
生野菜は胃が丈夫でない人にとっては消化に悪いです。
ゆううつ感やだるさに悩んでいる方は、消化力が落ちていることが珍しくありません。
きちんと消化吸収できなければ、体の栄養素にはならないです。
植物の細胞は細胞壁で守られていて、この細胞壁を壊さないと細胞の中に入っている栄養素を取りだせません。
細胞壁を壊すにはよく噛むことが大切です。
でも、よく噛まずに食べてしまうことは多いですよね。
私は意識してものすごくよく噛んで食べていましたが、「まだ噛まないといけない」とうんざりしていました。
細胞壁は加熱をすると壊れやすくなり、消化しやすい形になります。
私は今は加熱した野菜をとるようにしていて、生で食べていたときよりもずっと噛むのが楽になり、胃の調子が少し改善しました。
人によって、野菜の食べ方に向き不向きがあるのですね。
「生野菜を絶対食べちゃダメ!」というのではないですよ。
食感がよいとか、みずみずしいとか、食べたいときがありますよね。
食べたいものを食べるのは心の栄養になります。
でも、健康のため、ダイエットのためなどで無理して食べているなら、やめてみませんか。
「世間が言うから」と気にせず、野菜は加熱して食べてもいいのですよ。
大切なのは、自分自身の体と向き合うことです。
「自分にはどんな食事があっているのかわからない」
ということもあると思います。
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