自分が病気になったとき、バチがあたったのだと考えてしまう人がいるようです。
とくにがんなど大きな病気になると、そのように考えてしまう傾向があるようです。
バチがあたって病気になることはありません。
病気になったのは、それまでの生活習慣や考え方によるものです。
「自分はすごく食事に気をつけていたし、運動もしていた。それなのに病気になった」
という人もいると思います。
食事に気をつけたり、運動をしたりすることは、病気の予防のために大切なことです。
でも、それだけでは不十分です。
心もケアも必要になります。
「健康のために食事に気をつけなければ」
「しっかり運動をしなければ」
と考えているとき、たいていは無理をしています。
健康のために食べたくないものを無理して食べる。
こうでなければならないとしばられている。
疲れているのに無理して運動をしている。
そういった我慢や無理が心の負担になります。
心と体はつながっています。
体のケアをきちんとしていても、心のケアがおろそかになっていると、体に影響がでてきます。
不健康な生活をしていれば病気になってしまっても不思議ではありません。
不健康な生活をしていないのに病気になることもあります。
生活習慣に気をつけていたのに病気になってしまうのは、心のケアがおろそかになっていたからかもしれません。
バチがあたったからではないのです。
大切なのは、今何ができるかです。
不健康な生活をしていたなら、生活習慣を変えていくことで、体は回復に向かっていくかもしれません。
タバコをやめる、お酒をやめる、野菜をもっと食べる、運動をするなど、体のためになります。
心のケアがおろそかになっていたなら、もっと自分の気持ちに目を向けてあげましょう。
やりたいことをやる、自分にやさしくする。
そういったことが心のケアにつながります。
バチがあたったから病気になったのだと考えてしまうと、自分が悪い人間のように感じませんか。
あなたが罪を犯したから病気になったのではありません。
食事、運動、ストレスなど、何かしらあったはずです。
自分が悪いのだと責める必要はないのですよ。