お味噌汁には出汁をつかうもの。
そんなふうに思っている人は少なくありません。
たしかに、こんぶやかつお節などからとった出汁をつかうと、お味噌汁はおいしくなります。
だから、お味噌汁には出汁をつかわなければいけない、という考えが広まっているのでしょう。
でも、ほんとうに出汁は必要でしょうか。
出汁がないとおいしくならないのでしょうか。
味噌汁を作るにも出汁が必須だと考えるようになったのは、間違いです。出汁のおかげで、料理は手間のかかることになり、なんでも「おいしさ」を基準に考えるようになりました。
『一汁一菜でよいと至るまで』 土井善晴
出汁をとらなければという考えにしばられてしまっているのです。
その考えのしばりによって、面倒な状態を自らつくっています。
本来は水だけでいいのです。すべての食材から滲み出る水溶液も広い意味でだし汁です。
(同上)
質のよい味噌を使えば、出汁がなくてもおいしいお味噌汁はつくることができます。
短期間で発酵させたり、添加物を加えたりしている味噌をつかうから、おいしくないのです。
米・大豆・小麦だけをつかって、長期間は発酵させた味噌ならば、あれこれ手を加えなくてもおいしく仕上がります。
でも、ほんとうの味噌をつかったお味噌汁を飲んだことがないと、そのことに気がつきません。
そして、世間で「こうだ」といわれていることを、疑いもなく信じてしまいます。
世間であたりまえといわれていることは、ほんとうにあたりまえでしょうか。
多くの人がいっているからそうだと信じているだけではないでしょうか。
先のお味噌汁の例でいうと、世間では味噌汁には出汁をつかうものというのが一般的に広まっているので、
それを疑いもなく信じて、出汁をつかうことがあたりまえになっています。
でも、質のよい味噌をつかえば出汁なしでもおいしいお味噌汁に仕上がり、
実際に自分で試してみて、世間でいわれていることが正解ではないこともある、とわかります。
多くの人がいうからそうなのだとすぐに信じるのではなく、自分で考えることをしましょう。
多くの人がいっているからと、正しいとは限りません。
中には間違っているものもあります。
世間がいうことを何でも信じるのではなく、自分で調べる、自分で考えるということが大切です。
そうすることで、視野が広がり、自分が楽になるはずです。
