幸せになりたいと思っている人は、幸せになることは難しいです。
なぜなら、今幸せでないので「幸せになりたい」と思っているからです。
自分が意識を向けているもの、思っていることが現実になるので、
「幸せになりたい」と思っていると、「幸せになりたい」という現実が作られてしまいます。
つまり、今幸せでないという現実が作られてしまうのです。
ものを手に入れても幸せにはなれません。
ほしかったものを手にしたとき、幸せを感じるかもしれません。
でも、それは一時的なものです。
その幸せは、ずっとは続きません。
そして、またほかのものを求めるようになります。
「ほしい、ほしい」という気持ちによって、苦しむことになります。
幸せかどうかは、自分が決めるものです。
自分が幸せだと感じていれば、幸せになります。
ものが幸せを与えてくれたり、だれかが幸せにしてくれたりするのではありません。
「私はしあわせ」という人は、ごはんと梅干しだけの食事でもしあわせだし、「私はふしあわせ」という人は、三ツ星レストランで毎晩ごちそうを食べても、ふしあわせなままです。
つまり、「しあわせな私」という存在であれば、どんな状況でも、しあわせでいられるのです。
『超解釈サルトルの教え』 堤久美子
同じ状況でも、幸せと感じる人もいれば、そうでない人もいます。
どのように感じるかは、自分次第です。
ごはんと梅干しだけの食事では粗末だと思えば、不幸せに感じるでしょう。
「ごはんと梅干しだけでも、食べられることはありがたい」
「なんておいしいごはんだろう」
「この梅干しは酸っぱさと塩の加減がちょうどいい」
そんなふうに考えられる人は幸せでしょう。
幸せは自分でつくることができます。
自分は幸せだと思えば、幸せでいられるのです。