使っていないけれど、捨てられないものがありませんか。

 

私の母はものを捨てられない人で、同じ用途のものがいくつもあります。

 

この間は、古いものがへたったので、床に座るときに使うクッションを新しく買っていました。

 

へたったものは使わないので捨ててもいいのに、まだとってあります。

 

 

ものを捨てるのはかわいそう、まだ使えそうだから捨てるのはなんだかもったいない、そんな気持ちがあるのでしょう。

 

こういったものは、たいてい使うことがありません。

 

使わずに押し入れや引き出しなどに入れっぱなしになったり、そこらへんに放置されたりします。

 

 

捨てるのがかわいそうかもしれませんが、使わずにそのままにしていることの方が、ものにとってはかわいそうです。

 

 

散らかった部屋

 

 

人間にとって、無視されることは非常につらいです。

 

嫌がらせを受けたり、ひどい言葉をいわれたりするよりも、自分がその場にいないかのように振る舞われることの方がこたえます。

 

話しかけても答えてくれない、目をあわせてくれない、気にかけてくれないのは非常につらいことなのです。

 

 

ものも同じです。

 

使われずにいるということは、無視しているのと同じです。

 

気にかけてあげなければ、ものはつらく悲しく感じます。

 

 

だからこそ、適切なところに送り届けましょう。

 

リサイクルショップやフリマなどで売れるようならば売る。

 

欲しいという人がいるなら譲る。

 

使えそうもないものなら捨てる。

 

 

捨てることに抵抗を感じる人もいると思います。

 

そんなときは、捨てるのは、ものを成仏させることと考えると、抵抗が少なくなるのではないでしょうか。

 

使わずにとっておいて、さまよえる霊のようになってしまうことの方がかわいそうです。

 

 

適切にものを処分すれば、ものはうれしいはずです。

 

そして、部屋がきれいになって人間も幸せになります。