2017年、瀬戸内寂聴さんは心臓の手術を受けました。
入院して何もしないで、何か月もベッドで横になっているうちに、だんだん憂うつになってきたそうです。
ずんずん心が暗くなってしまったのだそう。
心が暗いようでは、病気はよくなりません。
病気を治すためには、心を明るく保つことが大切です。
そこで、寂聴さんは、自分は何をしたらうれしいか考えてみました。
寂聴さんが幸せを感じるのは、小説を書くこと。
そして、その小説が本になって出版されることです。
でも、病院で寝ていて小説は書けません。
他に何ができるだろうか。
思いついたのが、句集を出すことでした。
数は多くないものの、寂聴さんはこれまで俳句を書きためていました。
それを編集して、自費出版でだそうと考えたのです。
そう考えたら、パーッと心が明るくなった。
すぐにでもベッドから立ち上がりたいくらい、活力がわいたそうです。
入院をすると、いろいろと我慢しなければならないことが多くて、楽しいことなんてない、楽しいことなんでできないと、考えてしまうかもしれません。
でも、寂聴さんは違いました。
どんな環境でも、楽しみはみつけられます。
やりたいことがあっても、もう年だからとあきらめている方もいるかもしれません。
寂聴さんが句集をだしたのは、90歳をすぎてからです。
いくつになっても、自分の好きなこと、やりたいことはできます。
できないのは、自分の固定観念が邪魔をしているからです。
できないという思いが、行動できなくさせています。
寂聴さんは、できないなんて思っていませんでした。
いくつになっても楽しもうとしているから、80歳を超えても、ケータイ小説を書いたり、雑誌をだしたり、挑戦しています。
寂聴さんはすごい人だから、だからできたのだと考える人もいるでしょう。
でも、これは誰にでもできることです。
楽しもう、やってみようという気持ちがあれば、誰でも行動はできます。
入院生活のようなつまらなそうな環境でも、何歳になっても、楽しみはみつけられます。
楽しいことをして生きてきた寂聴さんは、99歳の長生きでした。
楽しいことは、人を元気にしてくれます。
