今いる場所が、自分の望む場所ではないかもしれません。

 

こんなはずではなかったと思うこともあるかもしれません。

 

それでも、その場で生きて行かなければならないことがあります。

 

 

今の境遇を変えられるなら、変えることでもっと楽になるかもしれません。

 

でも、そうできないこともありますよね。

 

変えられないものは受け入れて、変えられることを変えていく。

 

境遇は変えられなくても、考え方や生き方は変えていくことができます。

 

 

境遇を選ぶことはできなくても生き方を選ぶことはできるんですね

 

『強く、しなやかに』 渡辺和子

 

 

渡辺和子さんは『置かれた場所で咲きなさい』がベストセラーとなった、キリスト教カトリックの修道女です。

 

著書からは強い人という印象を受けますが、うつ病になったこともあり、つらい思いをしていた時期もあるようです。

 

 

 

 

ノートルダム清心女子大の学長に就任したばかりのころは、自身に与えられた役割や周りの対応に、負担やつらさを感じていたそうです。

 

そんなとき、顔見知りのベルギー人神父から、こんなことをいわれます。

 

どこに行っても、何をしても、あなたが変わらなければ同じだよ

 

(同上)

 

 

場所が変わっても、自分が変わらないと、そのつらさは変わらないかもしれません。

 

たとえば、周りのせいで自分はつらい思いをしている、と考えているとします。

 

このような考えを持ったまま別の場所に行っても、周りの人のせいで自分はつらい思いをしていると思い続けることでしょう。

 

どこに行っても同じ見方や考え方をしているようだと、場所が変わっても自分のつらさは変わらないのですね。

 

 

つまり、自分の世界の見方、考え方が変えれば、場所を変えなくても、つらさは変わるということです。

 

自分の考え方次第なのです。

 

 

他人を変えることはできません。

 

他人が変わってくれないなら、いつまでたっても、「あの人のせい」と思い続けることでしょう。

 

他人を変えられなくても、自分を変えることはできます。

 

自分の考え方を変えれば、「あの人のせい」という思いにも変化がでてきます。

 

 

自分の考え方は、自分で選ぶことができます。

 

他の誰かが選ぶものではないし、他の誰かの責任でもありません。

 

どうするかは、あなた次第です。