三年寝太郎という昔話があります。
三年間ずっと寝ていた怠け者の男が、あるとき突然に起きだして大きなことをするという話です。
各地にいろいろなバリエーションがあります。
三年間ずっと寝ているなんて、意味がない、ただの怠け者、迷惑だと考える人もいるでしょう。
でも、この寝ていることには意味があります。
三年寝太郎は、寝ていたからこそ、その後に行動ができたのだと考えられます。
疲れていては行動できません。
たくさん仕事をして疲れて帰ってきたとき、家の掃除とか、料理とかする気力はないですよね。
たくさん運動をして疲れた後、家事をやろうとか、この後仕事をがんばろうとか考えないと思います。
こういったときは休むのではないでしょうか。
眠いときも力がでませんよね。
眠くて眠くて、目の前のことに集中できません。
睡眠不足の状態は、酔っぱらっているときと同じ状態といわれます。
三年寝太郎は、三年間ずっと眠ることで体力を蓄えた。
よく眠ってすっきりした。
だからこそ、その後に大きな行動ができた。
そういうふうに考えることができます。
休みが必要なときもあります。
疲れていたり、眠かったりするなら、たっぷり体を休ませることが必要です。
昔話を研究している小沢俊夫さんが、こんなことをいっていました。
ぼくは、この「三年寝太郎」の話から、ふたつのメッセージが読み取れると思っています。
ひとつは、あの寝太郎は、初めのうちたっぷり寝たからこそ、あとでいい知恵が出せたのだということです。(中略)
もうひとつは、あの寝太郎は、一生寝ていたわけではなく、途中で起きたということです。
『こんにちは、昔話です』 小沢俊夫
家にずっと引きこもっている人もいると思います。
周りから、怠けているとか、だらしがないとかいわれることもあると思います。
でも、その引きこもっている期間はあなたにとって必要なことです。
その期間があったからこそ、次の行動ができます。
