疲れているなら睡眠が必要です。
エナジードリンクを飲んでがんばるのではなく眠りましょう。
眠っている間には体が修復されます。
そして、明日へのエネルギーを補充する時間でもあります。
また、睡眠中は脳のゴミを処理する時間です。
アミロイドβ(アルツハイマー病の人の脳で特にみられる)といった脳のゴミは、眠っている間に主に処理されます。
エナジードリンクを飲んでも、体は休まらないし、修復はされないし、脳のゴミは処理されません。
元気になったような気になるのは、カフェインや糖分の影響です。
カフェインは体に刺激を与えます。
それによって、一瞬元気になったように感じます。
でも、それはカフェインが作用している間だけのことです。
カフェインが切れてしまえば、元気を感じなくなります。
また、元気になったように感じても、体が休まった結果ではないので、体に無理をかけることになります。
糖分の摂り過ぎは脳を興奮させます。
特に血糖値を急激にあげるような糖分の取り方には気をつけましょう。
エナジードリンクには、砂糖など血糖値をあげやすい糖分が含まれています。
血糖値が高くなると、それを下げるためにインスリンが分泌されます。
血糖値が急激に高くなると、インスリンは大量に分泌されます。
それによって、今度は反動で血糖値は急激に低下をします。
血糖値は常に一定に保たれるようになっているので、血糖値が下がればそれを上げようとします。
このときにアドレナリンが過剰に分泌されます。
そして、アドレナリンによって興奮状態になります。
こういったことが繰り返されていると体の負担になります。
元気になったように感じても、それはみせかけです。
体は修復されないし、本当にはエネルギーを得ることはできません。
エナジードリンクの摂取は、かえって体を疲れさせます。
本当に必要なのは、体に必要なエネルギーを眠って回復させることです。
無理をしてもいいことはありません。
体に負担をかけ続ければ、どんな結果が待っているでしょうか。
いまは大きな問題がなくても、数年後、十数年後はどうでしょうか。
疲れているなら休んでください。
5分でも10分でもいいので、いつもより早く眠りましょう。
体の声をきいてあげてください。
エナジードリンクでごまかすのは、体のサインを無視することです。
体の声を聞いて、体をケアすることは、最高のパフォーマンスを引き出すことにつながります。