おいしいものを食べると、幸せな気分になります。
そして、おいしいのものは、つい食べすぎてしまいがちです。
でも、頭をよく働かせたり、健康にすごしたりしたいなら、食べすぎは控えた方がよいです。
腹八分目は医者いらず
人間は食べる量の4分の1で生き、4分の3は医者のために生きる
こういった言葉もあります。
貝原益軒も少食をすすめています。
人は食事をして体の外から栄養を取り入れているが、栄養が過剰になると、体の中の生命力が負けてしまう。
植物で考えてみてほしい。肥料を与えすぎると、根から水分が染み出して根がしおれる。水をやりすぎれば根が腐る。
人も同じである。
『超訳 養生訓』 貝原益軒 奥田晶子・編訳
カロリーばかりとっていては、肥満のもとになります。
肥満は糖尿病や高血圧のリスクを高めます。
そして、食べすぎると頭の働きが悪くなります。
食後、眠くなったり、頭がぼーっとしたりした経験を持つ人もいるのではないでしょうか。
食べものは異物です。
そのままでは体にとって害となるので、適切に処理をしなければなりません。
そのため、食べるとほかの活動よりも消化が優先されます。
血液は胃に集まり、消化のための酵素が使われて、頭の働きの方に血液などが回されなくなります。
血液が十分に脳に行き渡らなければ、頭の働きは悪くなります。
空腹のときの方が、頭の回転はよくなります。
『できる男は超少食―空腹こそ活力の源 !』という本もあります。
ビートたけしさん、タモリさん、堂本光一くんなどは、1日1食なのだそうです。
どの人も芸能界でずっと活躍し続けている人です。
さらに、空腹の方が体が軽くなります。
体重が軽くなるという意味ではなくて、軽快に動けるということです。
食べた後は、体が重くなりませんか。
それは、消化にエネルギーが使われているからです。
消化のために胃を働かせたり、酵素を分泌したりなど、エネルギーを使います。
異物は素早く処理する必要があるので、ほかの部分へのエネルギー供給よりも消化が優先されることになります。
消化以外の活動へエネルギーを十分に回せないと、体がだるく重たくなります。
食べることが楽しみで、食べることが好きなら、好きなように食べればいいと思います。
でも、その結果はあとで自分で負うことになります。
腹八分目は医者いらずです。