『世界の大富豪2000人がこっそり教えてくれたこと』によると、大富豪は悪口やグチをいわないそうです。

 

全国高額納税者番付で何度も名を連ねている斎藤一人さんも、悪口やグチをいいません。

 

悪いことを口にすると、そういったことが起こると考えているからです。

 

 

音楽家のハイドンも、悪口やグチはほとんどいいませんでした。

 

 

あまりお金がなく、屋根裏部屋に住んでいたときのことです。

 

屋根にすき間があり、そこから雪が室内に入ってきて、朝起きたときにベッドの上に雪が積もっていたことがあったそうです。

 

「なんてひどい家!」とグチをいいたくなります。

 

でも、ハイドンはグチはいいません。

 

それどころか、雪に埋もれて寝ていても死なない丈夫な体である、おもしい話のネタになると、楽天的に考えたのです。

 

 

ハイドンはやや無理やり結婚させられてしまい、その奥さんが悪妻でした。

 

無理に結婚させられたうえ、さらにその人が悪妻となると、グチもいいたくなります。

 

しかし、ハイドンはグチをいいません。

 

それどころか、愛妻を妻にしたら妻の方を大切にし、仕事がおろそかになる。

 

悪妻を持ったおかげで音楽芸術に力を注げる。

 

妻に構わず仕事にすべてをささげられると考えます。

 

 

こんなふうに、グチをいいたくなるような状況でも、ハイドンはグチをいいませんでした。

 

 

 

 

この時代の音楽家は、報酬が少ないとか、仕事をもらえないだとか、

 

苦労をしていることが少なくありません。

 

それに比べるとハイドンは恵まれています。

 

今ではモーツアルトやベートーベンの方が注目されていますが、当時ハイドンは非常に人気のある音楽家でした。

 

演奏したくてもできない、出版したくてもできないという音楽家もいるなか、

 

さまざまな場所から招待を受け、出版社からも声をかけられています。

 

そして、貴族の楽団の音楽長を任され(音楽家としては地位が高い)、それなりの報酬を得て、

 

食べものや住む場所も与えられて、それなりによい生活をしています。

 

そして、死後人々に送ろうと考えている財産は、現金と不動産をあわせて8万グルテンほどにもなりました。

 

これは相当な金額です。

 

 

これも、悪口やグチをほとんどいわなかったからではないでしょうか。

 

楽天的に考えて、よい言葉を口にしているからこそ、よいことが起こったに違いありません。

 

口から出す言葉は大切です。

 

悪いことをいえば悪いものがやってきます。

 

自分が日々口にしていることが、現実を作るのです。