フィンランドに住む人は、よく自転車を使っていて、自転車通勤をする人が少なくないそうです。
冬でも自転車に乗る「ウィンターサイクリング」文化は、フィンランドの多くの地域で深く根付いており、北極圏の気候をものともせず、みんな楽しそうにペダルを漕いでいます。以前、フィンランドの北の地域を旅行した際に私は、小さな子どもから80代のご老人まで、あらゆる世代の人々が、雪の積もった通りを意気揚々と自転車で走る姿を目にしました。
『フィンランドの幸せメソッドSISU』 カトヤ・パンツァル
雪が積もっている中、どうやって自転車をこぐのだろうと思ったのですが、冬用タイヤを使うそうです。
また、フィンランドは自転車道が整備されていて、除雪されているようです。
フィンランドは寒く暗い季節が長く、気分が沈む人が少なくありません。
でも、自転車に乗っている人は違います。
自転車や徒歩で通勤している人からは、どことなく、ほかの人よりも元気で明るいオーラを感じます。なので、しばらくして私は、編集室やニュースルームで働く人々のうち、誰が自転車または徒歩通勤なのかを予想できるようになりました。
(同上)
『フィンランドの幸せメソッドSISU』の著者のカトヤ・パンツァルさんは、以前にうつで医師の診察を受けたことがあります。
そこで医師から、薬を飲むよりも運動やトークセラピーなど、
より自然な治療法によって、症状を起こす根本を取り除くようにすすめられます。
医師も運動の大切さを知っているのです。
運動をするとドーパミンやセロトニンといった神経伝達物質の分泌が促されます。
ドーパミンには意欲を高める働き、セロトニンには気持ちを落ち着ける働きがあります。
うつ病はセロトニンの不足が原因といわれていて、
治療ではSSRI(セロトニン再取り込み阻害薬)が処方されることが少なくありません。
でも、薬に頼らなくても、運動によってセロトニンは増やせるのです。
運動をする時間がないという人でも、自転車に乗ることなら気軽にはじめられるのではないでしょうか。
通勤や買い物のときに自転車を使う(もちろん、徒歩でも構いません)。
それだけで、ながら運動ができます。
「運動をしよう」と思うと時間を作ることが難しいですが、何かのついでなら簡単にできます。
このごろは自転車道が整備されてきているので、自転車通勤をしやすくなっていると思います。
着替えをリュックに入れておいたり、会社に置いておいたりすれば、服装の心配はありません。
本当につらい状態になってから立ち直るには、多くのエネルギーを必要とします。
それよりも、予防の方が簡単です。
うつうつとしたつらい状態の予防のために、体を動かしてみませんか。
