他人の気に入らないところがあると、批判したくなるかもしれません。
でも、他人を批判しているつもりでも、それは自分を批判していることになります。
なぜなら、脳は主語を理解しないからです。
「○○さんはだらしがない」と批難をしたとします。
自分のいった言葉を聞くのは自分です。
自分が聞いた言葉を理解するのは、自分の脳です。
脳は主語を理解せず、「だらしがない」とだけ理解をします。
つまり、自分を批難していることになります。
「○○さんはだらしない」と○○さんのことを批難しているつもりでも、自分をだらしないと批難していると脳は受け取るのです。
誰かから批難されると、嫌な気持ちになりますよね。
批難する人が自分であっても、嫌な気持ちになるはずです。
他人がいう批難は、その場を離れたり、耳をふさげば聞こえなくなります。
でも、自分がいう批難はそうはいきません。
普段からいう自分の言葉を自分が聞いていて、
いつもいつも批難されて、いつもいつも嫌な思いをすることになります。
この嫌な思いをなくすためには、誰かを批難することをやめるのが大切です。
誰かを批難してしまうのは、同じようなものが自分の中にあったり、批難してしまう要素を自分が受け入れられないからです。
「○○さんはだらしない」と批難してしまうとします。
批難してしまうのは、自分にだらしがないところがあるからかもしれません。
または、だらしがない自分をゆるせず、いつもきちんとしていなければと思っているからかもしれません。
どうして他人を批難してしまうのかな、と考えてみてください。
そうすると、自分の中にも同じようなものがあったり、ゆるせない部分があったりすることがわかります。
それに気がつくと、他人を批難しなくなっていきます。
他人を批難しているつもりでも、自分を批難していることになります。
批難される自分をかわいそうだと思いませんか。
批難なんてされたくないですよね。
自分に嫌な思いをさせないためには、他人のいいところに目を向けてみてください。
それが難しいなら、批難をすることをやめましょう。
批難をやめるのは他人のためではなくて、自分のためです。
批難をやめることは、自分を大切にすることにつながります。
