うつ状態のとき、外に出て歩くのはつらいと感じるかもしれません。
それでも、うつからの回復のためには、外に出て歩くことをおすすめします。
その理由は2つあります。
1.セロトニンの分泌
歩くことはリズム運動です。
リズム運動をするとセロトニンが分泌されます。
うつ病の原因ははっきりとはしていませんが、セロトニン不足が原因という説があります。
セロトニンは精神を安定させる働きのある神経伝達物質です。
うつ病で受診をすると、SSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)が処方されることがあります。
セロトニンがうつ病と関係しているという考えがあるからです。
セロトニンは生活の工夫で分泌を促すことができます。
その一つがリズム運動で、リズム運動の一つが歩くことです。
お金をかけずにセロトニンの分泌を促せる方法です。
また、薬のように副作用の心配がありません。
2.自然を感じる
ルームランナーではなく、外に出て歩くことが大切です。
外に出ることで、太陽の光、風、鳥の鳴き声など、自然を感じることができます。
また、新鮮な空気を吸うこともできます。
都会で暮らしている人は、ときどき公園のような自然が多い場所に行くと、気持ちがほっとしませんか。
人間は農耕や狩猟などをして、自然とともに暮らしてきました。
現在はビルに囲まれて、生活の仕方が変わりましたが、自然を求めているのではないでしょうか。
医者や薬は助けてくれるだけなんだ。自分自身がうつを治すんだ。風の音や花の香、色、そういった大自然こそうつを治す力で、足で一歩一歩それらのエネルギーを取り込むんだ!
『うつ病九段』 先崎学
先崎さんのお兄さんの精神科医の言葉です。
お兄さんによると、散歩ほどうつによいものはないそうです。
先崎さんは、うつ病による入院から自宅に戻って、毎日のように外を1時間くらいは歩きました。
長いときでは4時間くらい歩いていたようです。
最終的には、うつはよくなっています。
薬や医師は治してくれるものではなく、
治るための手助けをしてくれるものです(薬は悪化させることもありますが)。
治る力は自分の中にあります。
自分が行動してこそ、治る力が高まります。
うつ状態のときは、何もしたくないかもしれません。
ソファーやベッドに寝ているだけでもつらい、ということがあるかもしれません。
その状態から抜け出すための行動ができるのは、自分自身です。
家から一歩でもいいから出てみる、近所のコンビニや自動販売機まで歩いてみる。
その一歩が自分を変えます。
