自立とは、自分一人で生きていきことではありません。
自立とは、助けが必要なときには、他人に頼ることができることです。
「人」という漢字は、棒が支え合っているようかな形になっています。
お互いが支え合うからこそ人だということです。
犬や猫がお互いを支え合うことはないですよね。
人だからこそ支え合うという行動ができます。
「人間」は人の間と書きます。
人と人がかかわることで人間になります。
つまり、人は、お互いが支え合って、助けたり、助けられたりする存在であるということです。
一人で何でもできているように見えても、助けを必要としているときに「助けて」といえない人は、本当には自立していないといえます。
助けてといえないのは
・頼っては恥ずかしい
・頼ったら自分が劣っていると感じてしまう
・他人に迷惑をかけるかもと人の目を意識してしまう
こんな思いがあるからです。
他人目線で考えていて、自分がどうしたいのかは考えていません。
自分軸ではなくて、他人軸になっています。
このような状態で自立しているといえるでしょうか。
もしかしたら、できるかぎり自分の努力で解決しようという発想が間違っていたのかもしれない。自立とは他人に頼ることだ、と学生時代に教えられたというのに。迷惑をかけないようにがんばるというのは、私は他人を助けないと自慢するのと同じことだ、と日頃は馬鹿にしていたというのに。
『ヘルシンキ生活の練習』 朴沙羅
自分でできるのにやらないのは、自立しているとはいえません。
でも、できないことは頼っていいのです。
何でも完璧に自分一人でできる人なんていません。
お互いができることをすれば、効率よく物事が進みます。
頼ったら迷惑かもと思うかもしれません。
迷惑を感じることは人それぞれ違うので、自分が迷惑と思うことが、他人にとって迷惑ではないことはあります。
また、人に頼られるのはうれしいものです。
頼ってくれるとは、信頼されているということです。
そして、頼られて人の役に立つことができます。
助けたり、助けられたり。
そういった関係を作れる人が自立できている人です。
必要なときには助けを求められる人が自立できている人です。
