思春期にできるニキビは、ホルモンバランスの乱れによることが多いです。
大人になってもニキビができているなら、体からのSOSサインかもしれません。
体の声に耳を傾けてケアをしていきましょう。
ニキビといってもできる部位はさまざまで、部位によって体が伝えるサインが違います。
こめかみ付近にできるニキビは、主にストレスが原因です。
また、生理前にできやすい傾向があります。
その他に、イライラしやすい、頭痛、目の充血、手足の冷えなどの症状で悩んでいることが少なくありません。
では、どうしてストレスでニキビができてしまうのでしょうか。
中医学では、こめかみ付近にできたり、生理前になるとできたりするニキビは、肝と熱が関係していると考えます。
肝には血を貯蔵する働きがあります。
肝はストレスに弱く、ストレスの影響が長期的に続いたり、強いストレスを受けたりすると、肝の血が不足をします。
そして、肝は自律神経の働きとも関係をしているので、ホルモンバランスに影響を与えます。
さらに、肝には気をめぐらす働きもあります。
肝が弱ってしまうと気のめぐりが悪くなり、それによって熱がこもりやすくなります。
肝の働きが弱ることによって、ホルモンバランスに影響がでる、気のめぐりが悪くなる、熱がこもるといったことが起こります。
これによって、ニキビが発生をします。
では、どのようなケアをしたらよいのでしょうか。
原因はストレスにあるので、ストレスの解消をすることが大切です。
ストレスをなくすことは難しく、ストレスをなくそうと努力することがかえってストレスになることもあります。
そのため、ためこまないこと、こまめに解消することを考えてみましょう。
おすすめは自分が楽しめることをすることです。
食事でストレス解消をしようとすると、食べたことへの罪悪感でストレスになることもあります。
音楽を聴く、映画を観る、散歩をする、お風呂に入るなど、自分が楽しめるものをいくつか持っておくと、こまめにストレス解消ができます。
眠ることも大切です。
血は眠っている間に補われます。
熱を冷ますためにも睡眠は必要です。
中医学では、時間帯と体にかかわりがあると考えています。
肝の時間帯は午前1時から午前3時までの間です。
胆は肝と表裏の関係にある臓腑で、胆の時間帯は午後11時から午前1時までの間です。
この時間帯に眠っているようにすると、血が補われて、血液が浄化されていきます。
午後11時までには布団に入って、午前3時までの睡眠時間を確保しましょう。
薬を使えば簡単かもしれません。
でも、薬を使ってもニキビが改善しないことがありますよね。
ニキビができるのは、体が伝えたいことがあるからです。
ストレスをためこんでいないかな?睡眠時間をしっかり確保できていないかな?と、体に目を向けてみてください。
