「特別栽培農作物」と野菜やお米などのパッケージに書かれているのを見たことがありますか。
特別栽培農作物とは、その農作物が栽培された地域で慣行されるレベルよりも、対象となる農薬使用回数が50%以下、化学肥料の窒素成分量が50%以下で栽培をされた野菜・果物・米などのことです。
簡単にいうと、一般的な栽培方法の半分以下の農薬使用回数で育てたということです。
有機質肥料を使っている、化学農薬は不使用である、という意味ではありません。
農薬使用量が少ないなら安全そうですが、実はそうともいえません。
なぜ安全だと言い切れないのかというと、ネオニコチノイドを使用している可能性があるからです。
ネオニコチノイドとはクロロニコチル系殺虫剤の総称です。
ネオニコチノイドには3つの特徴があります。
- 浸透性
- 残効性
- 神経毒性
残効性があるので、農薬が長く効きます。
長く効くので何度も農薬をまかなくて済みます。
そのため、特別栽培農作物のような農薬使用量を減らす栽培方法で使われています。
ネオニコチノイドが農薬としての力を発揮する理由は、アセチルコリンの働きを阻害するからです。
アセチルコリンは、神経伝達物質として働いています。
ネオニコチノイドがアセチルコリン受容体に結合し、昆虫の神経伝達物質の働きを阻害し、殺虫をします。
アセチルコリンは人間も神経伝達物質として使っています。
記憶・学習・情緒など重要な働きをしている物質です。
ネオニコチノイドが発達障害に関係しているのではないかといわれています。
また、農薬散布期に頭痛・吐き気・めまいなどを訴えて受診する人が増えていて、ネオニコチノイドとの関係が示唆されています。
ネオニコチノイドには浸透性があります。
そのため、植物の内部に入り込み、葉・茎・果実などに残ります。
洗っても落ちません。
野菜洗い専用の製品を使っても、中に入ったものは落とせないのです。
どんなにゴシゴシ洗っても、ネオニコチノイドを食べてしまいます。
特別栽培農作物というと、農薬使用量が少なくて安全な印象があるけれど、農薬使用回数を減らす分、ネオニコチノイドのような強力な農薬を使用している可能性があります。
普段そういったものを口にしていて安全でしょうか。
本当に食べる人のことを考えて、安全な作物を栽培しようという農家さんもいると思います。
でも、すべての作物が安全だとは言い切れません。
どのような栽培方法をしているのか調べないと、安全だとは言い切れないのです。
特別栽培農作物は、栽培情報についてホームページで調べることができます。
QRコードやホームページアドレスがかかれていて、そこから調べられます。
安心できるものを食べるには、自分で調べることが大切です。
「特別栽培」という言葉の響きだけで選ばないように。