「皮膚を自然のままにしておくだけで、環境の影響を受けずにいつまでも健康で、病気の発症を抑えるということは容易ではない」『スキンケアの科学』田上八朗より
肌には何も塗らない方がよいという意見がある一方、化粧品を使って肌がきれいになったという人もいます。
では、肌には何も塗らない方がよいのでしょうか。
それとも、化粧品などを塗った方がよいのでしょうか。
美しい皮膚を保つためには、角質層に水分が保たれていることが重要です。
角質層とは、皮膚の表面の部分のことです。
皮膚は、表面から表皮、真皮、皮下組織で構成されています。
表皮の基底層というところで新しい細胞が作られて、それがどんどん押し上げられてきて、角質となります。
角質というと汚れの原因という悪いイメージがあるかもしれませんが、肌を外部の刺激から守ったり、水分蒸発を防いだりするバリア機能の役割をしています。
顔の場合だと、角質層はわずか0.02mmくらいの非常に薄い層です。
こんなに薄い層が、肌を守ってくれています。
この角質層に水分が保たれていることで、滑らかな肌になります。
冬になると手がガサガサになりませんか。
これは、角質層の水分が減ったからです。
冬は空気が乾燥をして、角質層の水分が減りやすいんです。
乾燥は肌の状態を悪化させる原因です。
お風呂から出てしばらくの間は、皮膚に潤いが保たれています。
しかし、しばらくすると乾燥してきます。
乾燥を防ぐために役立つものが、油脂、ワセリン、化粧品です。
オリーブ油やツバキ油などの油脂やワセリンは、ラップのような役割をしてくれます。
皮膚内部からは水分が蒸発をしていて、ワセリンなどを塗ると水分蒸発を防いでくれます。
これによって、角質層の水分が保たれます。
しかし、水分量を高くすることは難しい。
保湿成分を配合した化粧品は、水分蒸発を防いでくれるだけでなく、角質層の水分量を上昇させてくれます。
その量はワセリン以上。
しかも、1日2回の塗布を続けていると、数日塗らなくても水分量が高い状態を維持できるようになります。
何もしないよりも油脂、ワセリン、化粧品などを塗った方が角質層の潤いを保てる。
そして、よく考えられた保湿化粧品なら、その効果が高い。
きれいな肌を保つためには、何かしらした方がいいのかもしれません。