普段言葉を使っているけれど、言葉とは何か意識したことはありません。

 

言葉には2種類あります。

 

ひとつは、外に向かう言葉。

話したり、書いたり、自分から出るもののことです。

 

もうひとつは、内なる言葉です。

ネコを見てかわいいと思う、大きな荷物を持っている人を見て重そうだなと思う。

こういった、思いや考えが内なる言葉です。

 

自分の思っていることをいざ人に伝えようとすると、頭がこんがらがって、言いたいことをうまく言えなくなることがありませんか。

 

言いたいことをうまく伝えるためには、3つのステップがあります。

 

まず、内なる言葉を紙に書き出す。

 

頭の中だけでは忘れてしまいます。

いろいろ考えていると、頭の中がごちゃごちゃとします。

忘れないために、そして頭を整理するために紙に書き出してみましょう。

 

つぎに、広げる・深める。

紙に書き出した内なる言葉をひとつ選んで、それを広げて、深めていきます。

それで?本当に?なぜ?と自分に問いかけていくんです。

 

たとえば、仲良くしたいという内なる言葉があったとします。

それに対して、それで?と問いかけます。

仲良くして楽しみたい、話を聞きたい、君のことを知りたいなど、内なる言葉が出てくるはずです。

それを紙に書いておきます。

本当に?なぜ?についても同じように問いかけます。

 

最後に書き出したことをもとにして、外に向かう言葉にします。

 

大切なことは伝わることです。

 

言葉は道具でしかありません。

 

外に向かう言葉が大事なのではなく、内なる言葉、自分の気持ちに気がつくことが大切なのです。

 

自分の気持ちがはっきりすると、人に伝わります。

 

ビジネスの場では、敬語の使い方をやたらと気にする人がいます。

この敬語はおかしくないかとやたらと気にして、かえっておかしな言葉遣いになっています。

 

たとえば「ますでしょうか」。

問いかけたり、お願いをしたりするときに使われています。

 

普通に「ますか」「でしょうか」でいいではないですか。

「ますでしょうか」では、やたらと長くて不自然です。

 

敬語を使うのは何のためなのか忘れていませんか。

敬語は相手を敬うためのものです。

でも、今は本来の目的を忘れて、自分が変に思われないように、やたらと敬語の使い方を気にしているように思います。

 

大切なことは伝わること。

 

自分の気持ちを知って、それが相手に伝わればいいんです。

 

もちろん、相手を傷つけないことは大切です。

でも、傷つけないようにというよりも、自分が傷つかないようにという方に意識が向いてしまっていると思います。

 

言葉の形を意識することが大切なのではありません。

相手のことを思い浮かべて、その人のことを思って伝わるように話そうと思えば伝わります。

気持ちの方が大切です。

 

 

『気持ちを「言葉にできる」魔法のノート』 梅田悟司