乳製品を摂取していないのに、江戸時代は骨粗しょう症の人が少なかったそうです。

どのような食事をして、骨粗しょう症を防げていたのか。

それを知りたくて『日本人の病気と食の歴史』を読んでみました。

 

 

昔の人は短命なイメージがありますが、それは子どもの死亡率が高かったからです。

子ども時代をのりきることができれば長生きする人もいて、徳川家康は73歳、北条早雲は87歳、真田信之は92歳まで生きました。

医学が発達していなかった時代にここまで長生きできたのは、食生活が関係しているのでしょう。

 

徳川家康は、麦ごはん、味噌汁、おかず1~2品を普段の食事としていたようです。

おかずは、イワシや地元の野菜などです。

 

 

僧から医師に転身した曲直道三という人物がいます。

この人自身は86歳まで生きています。

 

 

大陸の人と日本人は生活環境も食べものも異なり、これが気質にあらわれている。体も違って当たり前で、病気の治療方法も日ごろの健康方法も同じでよいはずがない

 

道三の信念です。

 

 

日常の食事は季節ごとの旬のものを、かたよらないように食べなさい。飽きるほどを食べてはいけないし、空腹をがまんするのもよくない

 

道三はこのように助言もしています。

 

 

この教えを守ってなのか、徳川家康は織田信長が冬に送ってきた立派な桃を自らは食べず、家臣に与えてしまいます。

季節外れのものを食べるのは不自然です。

 

 

職業別にみると、最も平均寿命が長かたのが宗教家で75.6歳でした(昭和元年から昭和54年)。

動物性食品を一切食べない(禅宗)のに、血液検査の異常はありません。

カルシウムも十分摂取できています。

 

カルシウムの摂取源というと乳製品のイメージがありますが、乳製品のカルシウム含有量はそれほど多くはありません。

100gあたりでは、牛乳のカルシウム含有量は110mgです。

 

他の食品では、ごま、干しエビ、小松菜などにカルシウムが多く含まれています。

ごまはたった10gで120mg、干しエビは10gで710mgものカルシウムを含有しています。

 

牛乳が特別カルシウムの摂取源としてすぐれているわけではないのです。

 

ちなみに、禅宗では、米、海藻、きのこ、豆類などを食べています。

 

 

徳川家康は食事に気をつけることで73歳まで生をまとうしたように、長生きをするためには食事に気をつけることが大切です。

今のようなパン、乳製品、肉ばかりの食事ではなく、伝統的な和食を見直したほうがよさそうです。

 

今、さまざまな食品の値上がりがしています。

値上がりしているものは、小麦製品、清涼飲料水、お菓子などです。

どれも、日本人が古くから食べていたものではないし、季節にあったものでもありません。

不自然なものを食べ続けていれば、健康に影響を与えることでしょう。

この機会に今食べているものを見直す必要があると思います。