ストレスで胃が痛くなる
心配事を考えてしまって眠れない
こんなふうに、気持ちが体に影響を与えていると実感している人は、少なくないと思います。
実際に感情は体に影響を与えます。
怒りの感情は循環器疾患のリスクを高め、敵意性は冠動脈疾患のリスクを高めます。
「全循環器疾患で見ると、都会では怒りのスコアが高い人は、低い人に比べて1.87倍も病気になりやすい」という報告もあります。
また、高血圧とのかかわりも指摘されています。
血圧が高くなりやすい人は、怒りをためやすい人だという報告もあるのです。
怒りの感情は交感神経の働きを活発にします。
それによって、血管が収縮し、血圧が高くなるのです。
減塩をしている、よく眠っている、肥満ではない、それなのに血圧が高い人は、感情が関係しているかもしれません。
しかし、怒りを感じる人のすべてが病気になるのでがありません。
問題は感情をためてしまうことで、うまくガス抜きできればいいのです。
怒りを感じていても高血圧などにならない人には、共通点があります。
それは
1.趣味を持っている
2.怒り以外の感情(笑いなど)で発散する
3.話を聞いてくれる人がいる
著者は笑いを研究しており、本書ではとくに笑いについて取り上げられています。
笑うことなんてできない、面白いことなんてないという人もいることでしょう。
そういうときには、とにかく「ハハハ」と声をだしてみてください。
「楽しいから笑うのではない、笑うから楽しいのだ」という、アメリカの哲学者、心理学者のウィリアム・ジェームズの言葉があります。
笑うことが先なんです。
笑いヨガというものがあります。
笑いヨガを実際に行った人の中には、肩こりがよくなった、冷えが改善した、寝つきがよくなったなど実感いている人がいます。
笑うことは、うつの改善や認知機能の低下の予防などの働きも期待できるそうです。
うまく怒りの感情を開放すること、笑うことは、健康につながりそうです。
北朝鮮の拉致被害者の蓮池薫さんは、北朝鮮に拉致されていたときに生き抜くことができたのは、希望と笑いがあったからだと、新潟県での特別講演会で話しています。
笑うことは生きる力をくれます。
うそでもいいからどんどん笑うことが、健康を維持する力、そしてつらい状況を生き抜く力を与えてくれるのです。