睡眠にはレム睡眠とノンレム睡眠の2種類があります。
レム睡眠中は体を休めていると信じられていますが、そうではありません。
レム睡眠中には脳は活発に活動しています。
特に活動レベルが上がっている部位は大脳辺縁系です。
ここには記憶にかかわる「海馬」や感情にかかわる「扁桃体」などがあります。
また、後頭葉の視覚にかかわる領域・高次視覚野も活動レベルが上がります。
目から取り込まれた情報は、まず一次視覚野で明るさや線の傾きといった情報が取り込まれ、高次視覚野はそれらの情報を組み直しています。
レム睡眠中、高次視覚野では勝手に視覚イメージがつくりあげられていて、これがレム睡眠中に見る夢の正体です。
レム睡眠中は脳が活発に活動しているため、運動や感覚などの機能を遮断しています。
機能を遮断しないと体が暴走して激しく動いてしまうからです。
レム睡眠中に体の暴走を抑えていなければ、夢の中の出来事がそのまま現実の運動に反映されてしまいます。
レム睡眠中の運動神経の遮断がうまくできない病気がレム睡眠行動障害です。
ステージで歌っている夢を見て実際に歌い出すなど、夢の行動を実行してしまいます。
レム睡眠中は体の筋肉は弛緩していますが、積極的に体を休めているのではなく、運動にかかわる神経を遮断して暴走しないようにすることが目的です。
レム睡眠中でも内臓機能を調整している自律神経は働いていて、心拍数や血圧などが影響を受けています。
レム睡眠中の神経の遮断がとかれないうちに目が覚めてしまった状態が金縛りです。
意識は起きていても体の神経がまだ活性化していなくて、動けなくなっている状態です。