野菜ジュースを飲めば野菜不足を解消できそうだし、何となく体によさそうなイメージがありませんか。
しかし、野菜ジュースで野菜不足を補うことはできません。
それどころか、肥満の原因になることもあります。
「1日の野菜をこれ1本で」といった野菜ジュースがありますよね。
1日の野菜摂取目標量は350g以上なので、1本に350gの野菜が含まれていることになります。
350gの野菜というと、生野菜なら両手の平に山盛り1杯分です。
こんなにもたくさんの野菜を1本のジュースで摂取できるなんておかしいと思いませんか。
名古屋市消費生活センターが35銘柄の野菜ジュースの栄養成分を分析しています。
「ビタミンCやカルシウムなどの摂取はあまり期待できない」という結果を得ています。
http://www.seikatsu.city.nagoya.jp/hotnews/0708-21/hotnews0708.pdf
野菜ジュースは加工段階で高温が加わります。
ビタミンCやビタミンB群など熱に弱い成分は、加工段階で壊れてしまい、ジュースとして販売されるときにはほとんど栄養がなくなっています。
「濃縮還元」という表記にも注意が必要です。
濃縮還元ジュースは、水分を一旦減らして濃縮したものを日本に輸入し、日本で水分を加えてもとに戻しています。
水分を抜き取って輸入をするのは、水分を抜き取ることで容積が減ってたくさんの量を輸送できるからです。
コストを削減できます。
一旦水分を抜き取り、再度水分を加えると、栄養素はほとんど含まれていません。
「ビタミンC入り」など記載されているジュースがありますが、これは合成ビタミンを後から添加をしていて、野菜に含まれている栄養素ではありません。
栄養はほとんど含まれていませんが、糖質を多く含んでいます。
野菜ジュースの栄養成分表を確認したことがありますか?
1本(200ml)あたりの糖質は約20gです。
糖質の摂りすぎは肥満や老化の原因です。
糖質を過剰に摂取すると、血糖値が急激に高くなります。
血糖値が高くなると、糖を取り込んで血糖値を下げるインスリンというホルモンが分泌されます。
筋肉などに取り込まれた糖が使われずに余ると脂肪として蓄えられます。
しかも、野菜ジュースは液体なので、短時間で糖を取り込むことになります。
すると、血糖値が急激に上昇をします。
また、血糖値が高いとAGEs(終末糖化産物)という物質ができます。
AGEsが肌にたまれば、シミやくすみができたり、肌の弾力が低下をします。
野菜ジュースは健康なイメージがありますが、実際にはこのような問題点があります。