フィギュアスケーターの鈴木明子さんは、摂食障害で苦しんでいた時期があるそうです。

でも、それを乗り越えて2度もオリンピックに出場しています。

 

どうして摂食障害を克服できたのか、それを知りたくて彼女の著書『ひとつひとつ。少しずつ。 』を読んでみました。

 

 

自分のできることをする、人と比べて何ができたではなくて自分が何をできたのか、少しずつ前に進む。

本を読んで自分に自信がないような印象を受けたけれど、自信がないからできないではなくて、自分にできることをコツコツと積み重ねてきた人なんだなと思いました。

 

 

「もし、病気になる前にもどれたら?」

そう考えても、何も変わりません。

「もどうろうと考えているうちはダメなんだ」

ある日、そう気がつきました。

「元にもどる」ことを目指すのではなく、成長しようと。

過去ではなく、未来を見るようになりました。

『ひとつひとつ。少しずつ。』より引用

 

 

この言葉を読んだとき、少しジーンときました。

たしかにそうです。

私は、今まで何が原因だったのか、昔に戻れたらいいな、と思っていました。

でも、今は自分の夢に向かって頑張ろうと思っています。

過去には戻れません。

あるのは未来だけ。

過去を振り返っても戻れないのだから仕方がない、これからをよりよく生きよう、そう思えるようになりました。

 

 

鈴木明子さんは、摂食障害で好きなスケートから離れてしまった時期もあるけれど、またリンクに戻ってオリンピックにも出場しました。

強くなれたのは、摂食障害を乗り越えたからではないかな。

つらい時期もあるけれど、摂食障害になったからこそ人の痛みがわかるし、他の人の支えになれるのです。

この本から希望をもらえました。