失敗はあってはいけない、失敗は悪いという考えをもつ人もいるようです。
でも、失敗をしても悪いことではありません。
「失敗は成功のもと」
「失敗したのではない。うまくいかない方法を1万通りみつけただけだ」
などの言葉があるように、失敗から学んで次に活かせばよいのです。
そうはいっても、「失敗しちゃった」で終わり、次に活かせていないことが少なくありません。
では、どうすれば失敗から学んで、次に活かすことができるのでしょうか。
それは、自分事としてとらえることです。
自分で体験する、他人のせいにしないで自分にも責任があるととらえることが、次に活かすために重要になります。
自分事にすれば、「気をつけよう」という意識を持ちやすくなるのです。
でも、自分が何度も失敗をするのは嫌ですよね。
そこで、役立つものが、他人の失敗を自分にからめて考えて、そこから学ぶことです。
自転車の例で説明をします。
車道に突然とびだしてきて、車にひかれそうになる自転車運転者の話を、ときどきニュースで見聞きすることがあります。
多くの人は「この人、危ないな」と思うだけでしょう。
そして、時間がたつとニュースで伝えていたことなど忘れてしまいます。
突然自転車で車道にとびだしたら、接触事故を起こす可能性があります。
つまり、失敗です。
この他人の失敗を自分事としてとらえる。
それが他人の失敗から学ぶことにつながります。
この自転車の例でいえば、左右を見ずに突然車道にでてはいけない、横断歩道のないところを渡ってはいけない、猛スピードをださない、といったことを学べます。
事故がおこっていたとしたらその原因は何なのか、どうすれば防げたのかを考えるのです。
「あの人、左右を見ずに車道にでてきて危ないな」で終わらせては、学びになりません。
学ばなければ、自分も同じ失敗をするかもしれません。
「自分は左右を見るようにきをつけなければ」と、他人の失敗から原因や対処を考えれば、学びになります。
そして、似たような失敗を防げる可能性が高くなります。
失敗を防げるという安心感があり、「失敗は悪いことではない」と考えている人は、やりたいことにどんどん挑戦できます。
失敗をすることが悪いのではありません。
そこには学びがあります。
学んで次に活かせばよいのです。