熟練者になるだけの技能の獲得には、1万時間が必要だといわれています。

 

1万時間というと、途方もない時間だと感じるでしょう。

 

中には、1万時間なんてとても無理と思って、最初から「やーめた」となってしまう人もいると思います。

 

でも、1万時間を達成することは不可能ではありません。

 

そして、自分次第で熟達者になることもできます。

 

 

では、1万時間を達成させるためには、どれくらいの年月が必要なのでしょうか。

 

その技能の獲得を目指して、1日3時間の時間を確保するとします。

 

そうすると、10年ていどで1万時間に達します。

 

「10年も!」と思いましたか。

 

思い出してみてください。

 

小中学校の9年間はあっという間にすぎてしまいませんでしたか。

 

それにプラス1年で10年です。

 

お正月になると「もう1年が終わったのか」と思うことがありませんか。

 

1年はあっという間にすぎてしまいます。

 

 

 

 

20歳のときに技能の獲得のための行動をはじめれば、30歳ころには熟達者といわれるほどの技能の獲得ができているかもしれません。

 

30代は働き盛りといわれる年代です。

 

毎日仕事で忙しくしているという人もいるはずです。

 

このころに技能を獲得できていれば、こんなふうになると期待できます。

 

たとえば、

 

・やりがいのある仕事をまかされる

 

・自分の技能を使って人の役に立つことができて満足感を得られる

 

・やりたいことに積極的に挑戦できる

 

 

技能がないよりも、高い技能をもっていた方が可能性が広がります。

 

 

もっと高齢になってからでも遅くはありません。

 

現在の日本では100歳長寿はめずらしいことではなくなっています。

 

高齢になってから何かをはじめても、熟達者に慣れる可能性はあるのです。

 

たとえ熟達者になれなかったとしても、その経験は無意味ではありません。

 

やりたいことをはじめたことに、満足感を得られるはずです。

 

死ぬときになって「あのときにやっておけばよかった」と後悔しなくなります。

 

「行動した」ということに意味があるのです。

 

 

何かをはじめないことには、技能の習得はできません。

 

技能の習得には途方もない時間を必要とすると思うかもしれません。

 

でも、毎日コツコツと続けていれば、1万時間なんてあっという間です。

 

いくつになっても何かをはじめるのに遅すぎるということはありません。

 

とにかく、小さなことでもいいので、今できる行動をすることが大切です。