「今夜は、新米をたいてくれ、お礼を言うのに食べてないと言いにくいやろ」と主人。
主人の後輩が毎年新米を届けてくるのです。
以前は、鹿児島の実家でもコメを作っていたので、
新米を送ってもらっていました。
しかし、両親も年を取り、
田んぼをすることが体力的に無理になり辞めてしまいました。
主人の後輩の中にも何人か、会社勤めをしながら、
田植えの時期と稲刈りの時期には田舎に帰り
田んぼを手伝っているそうです。
幾ら機械化が進んだとはいえ、
年老いた両親だけでは田んぼの世話はできないようです。
主人の両親も田んぼをしていた時に、
夏休み、実家に帰った時に台風がきました。
横殴りの風と肌にあたる雨が痛いくらいに降っているさなかに、
「稲が心配だ」
カッパに着替え田んぼの様子を見に行っていました。
帰ってきたときの姿は、カッパを来ているにも関わらずずぶぬれです。
真夏の晴れた日でも、田んぼの周りの草刈もあり
肉体的に大変な作業です。
身体をはった仕事の割には、収入も少ないので
農業を仕事にするのは、
若者からは敬遠されるのも無理はないと思います。
私はそれを見て、稲を作ることは大変なことなのだと思い、
いつもいただいていたお米は
感謝していただかないといけないと強く思ったのです。
この度、TPP交渉で外国産のお米が安く手に入ると同時に、
国産のお米は今まで通りの値段です。
また、お米を輸出するには高い関税がつくようになるかもしれません。
お米の生産者は、知恵を絞ってこの大変な時代を
乗り越えていかなくてはいけません。
さらにお米だけでなく、TPPによって農業や酪農なども
改革を迫られるでしょう。
私たちは、多くの人の手によって食べ物を食べることが出来ています。
食は命をつなぐ大切なものです。
秋の実りのこの時に、食についてそれぞれの立場を
考えてみられることもいいのではないでしょうか?



