文化系寄り道倶楽部 -92ページ目

文化系寄り道倶楽部

アラフォーで2児のパパであり、80年代の音楽をこよなく愛し、ガンプラを愛で、パソコンをいじくり倒し、台所を妻から奪い取り、キングの小説におびえ、究極超人あ~るで笑いころげ、夜な夜なUST配信をしている

怖い夢を見た日の朝というのは、いつもより日差しが輝いて見える。。。暗くよどんだ空間から抜け出して、さわやかな空気のながれる場所に出たとき、ひとは今までにない安息を感じることができるかもしれない。。。だけど、目覚めたとき、空は厚い雲に覆われ、湿った空気が肌にまとわりつくような天気だったら、それは夕べの悪夢は予兆で、これからもっと悪いことが起きるにちがいうないと思うだろう
実際、あの日のボクは、できることなら学校に行きたくない気分だった


題:蟲 作者:めけめけ

第9章 暗転


結局ボクは、タオルケットに包まって息苦しい一晩を過ごし、いまにも雨が降り出しそうな空を恨めしそうに見上げながら、学校へ行くことになった

それにしても、これから毎日がこんなかんじなのか。。。あの桜堂の前を通り過ぎるたびに、あの店主のしわしわの笑顔をみるたびに。。。あの細く垂れ下がった目の奥に、決して笑っていない瞳を感じなければならないのか

教室に入ると、Uが足に包帯を巻いているのに気づく、よっぽど傷の具合が悪いのだろうか

どう?

うん、大丈夫。。。なんかばい菌が入ったみたいで、ゲロゲロになってるけど

気がつくとOやSも集まっていた

なにもなかった?

Oが意外なことをボクにたずねて来た

え?

Sと朝来るとき話したんだけど、オレ、あれから家に帰るのに2回くらい車に引かれそうになったよ
Sも帰り道に霊柩車をみたって?

あのころボクらのなかでは霊柩車は不吉な存在で、それをみたら親指を隠さないと、身内に不幸が訪れると本気で信じていた。。。あんなことがあった日に霊柩車をみるというのは、それはそれは不吉なことである


お前ちゃんと、親指かくしたのかよ

UがSにきく

それがさぁ、あまりに急だったんで、隠せなかったんだよ

Sはとてい陰鬱な表情をしていた

これって、やっぱり昨日の。。。

OがUの足の包帯を見ながらつぶやいた

そんなのただの偶然だよ。。。だってオレ、なにもなかったし

ボクは嘘をついた

授業が始まっても、ボクは、ボクらはどこかうつろな気分だった

放課後、ボクらは学校のウラに。。。焼却炉が気になって様子を見に行った

焼却炉は白い煙を上げている。。。周りにはだれもいない

ボクらはあの忌々しい毛虫がいまでも生きているのではという不安が払拭されたことに少し安心したが、焼却炉にわきに、途中まで使ってあるガムテープを見たときに、言い知れぬ不安を覚えた

なぁ、あれ、やばくないか?

もしかしたら、ばれるかもしれないよ

OとUは小さな声を震わせながら、すっかり怯えている様子だった

どうしよう、今なら誰もいないし、あれ、もってかえってどっかに隠しちゃおうよ

Uはあのことが親にばれるのはとても恐れていた

Uの親はPTAの会長である。。。その息子が学校のそばの文房具屋の倉庫からガムテープを盗み出したことがわかれば、それは想像できないほど恐ろしいことになるだろう

ボクらの行動は早かった。。。ガムテープをそれぞれひとつずつもち、かばんに無理やり入れると、一目散に学校の校門まで走っていった

もはやボクらのうしろめたさは、くるところまできていた。。。みんなが分かれる十字路でボクらは立ち止まり、じゃぁ、うまく、やれよと0の言葉でみんな分かれた

ボクは帰りみち、車に注意しながら、そして霊柩車がいつ通っても大丈夫なように親指を手の平に握りこみながら、家路についた。。。隠すところはどこにでもある。。。ボクの家は工場の寮で、大人が知らない四角には事欠かない

ボクは一番の隠し場所とおもわれる工場の廃材置き場へと入っていった。。。ちょっとした空き地で焼却炉や使わなくなった壊れた重機の部品などが無造作においてあり、雑草がひざあたりまで生い茂っていた。

ボクはここで宝物を見つけては、大人たちに見つからないように隠すことに成功していたし、ここはボクがいて当たり前の場所。。。すっかり遊び場になっており、いくつかの注意事項。。。やっかいごとを起こさなければ注意されることはなかった

でも、その日、いつもなら気にならない風景がボクには特別なことに見えてしまった

雑草の中に足を踏み入れた瞬間、ボクの足に絡みつく雑草の感触は、毛虫の存在を容易に想像させ、ボクの注意は必然最大限に高められた。。。この季節、雑草の中に毛虫を目にすることは普通だし、毛虫が食べた葉のあとを見つけるのはさらに簡単なことである。。。1分、いや30秒も立たないうちに、ボクはそれをみつけてしまった

だめだ、ここもやられている

ボクはすっかり毛虫に自分の居場所を食べあらされている気分になっていた。。。帰ろう。。。家の中にもいくらでも隠し場所はある


ボクは後ろめたい気持ちと、それを象徴するガムテープを自分の家に持ち込んでしまった
今にして思えば、ガムテープをあの場所に投げ捨てるだけでよかったと思う。。。だけどあの日のボクには。。。いや、その前の日から、ボクには選択肢が狭められていたんだ。。。あの日のボクに、ほかに何ができたというのか。。。ボクはすでに扉を開けてしまっているのだから


つづく


はじめから読む
第10章
ベスト4に入るためにはベスト8にはいること、ベスト8にはいるには予選リーグを2位以上で通過することが必要となる

そこで、方法論はさておき、日本がEグループを2位で通過した場合、ベスト4まで、どのような道のりがあるのかを検証(妄想といわないでw)してみよう

日本のいるEグループ2位の相手はFグループの1位
イタリア、パラグアイ、スロバキア、ニュージーランドのいずれかであり
イタリア60%、パラグアイ20%、スロバキア20%と予想(仮定)しよう

イタリア60%はパラグアイもスロバキアも予選でイタリアをマークし、負けない試合を徹底した場合に、ニュージーランドが全敗で1勝2分けで3チームが同じ勝ち点で並ぶ可能性があり、イタリアが6割、他の2チームが合計で4割という図式が想定される場合によってはイタリアが1勝2分けで、パラグアイ、スロバキアの間で勝ち負けがつく場合、
たとえばこんなことがありえる

スロバキア2勝1分 勝ち点7
イタリア 1勝2分 勝ち点5
パラグアイ1勝1敗1分 勝ち点4
ニュージーランド 3敗 勝ち点0

初戦、イタリア対パラグアイ、ニュージーランド対スロバキア
順当にスロバキアがニュージーランドに勝ち、イタリアがパラグアイに勝利した場合はイタリア1位通過の可能性は飛躍的に上がり80%以上の確率になるだろう
しかし、引き分けた場合は、どうなるか

第2戦、1勝しているスロバキアはイタリア戦で敗戦しようと、この試合に勝てば予選通過が決まる、一方の負けられないパラグアイ。。。引き分け狙いの展開ではなく、両チーム勝負を決めに来るのではないだろうか
すでに1勝しているチームが「精神的に有利」と仮定すれば、上記のような結果になる可能性が高い。。。つまり戦力的な総合力以上にグループ予選という性質上、それぞれのチームの力関係によって順位に影響があるということだ

つまり、F組みの1位通過はイタリアではない可能性が50%くらいあるのである


かくしてベスト8を賭けた対戦相手はスロバキアと予想する(期待する)

さて、隣の枠だが
グループGの2位
順位予想
1位ブラジル、2位ポルトガル、3位コートジボアール、4位北朝鮮

グループHの1位
1位スペイン、2位スイス、3位チリ、4位ホンジュラス

グループHの2位3位は予想が困難だが、1位は頭一つ抜けていますね
グループGも同じくブラジルは強いでしょうし、ポルトガルが遅れを取ることはないと思われます

スペインVSポルトガルという魅力的なカードが実現ですw
まぁ、世界の流れから言えばワールドカップの優勝経験のないスペインに期待が集まってますからね。。。スペインに勝ち残って欲しいです

つまりは日本がベスト4に行くためには

イタリアを押さえて予選を1位通過したチームを倒し、大会優勝候補のスペインを試合終了のホイッスルが鳴るまで最低でも同点にしておけば可能性があるわけです

つまりPKまで持ち込めば、あとはどうなるかわからないということです

見てみたいと思いません

大会優勝候補を遠藤のコロコロPKで破る姿

あくまで、夢のような話ですかね?

ちなみに韓国はアメリカ大会でスペイン2対2で引き分けています
しかもあの試合はかなり韓国がスペインを押し込んでいました
アジアのチームでも可能性がまったくないわけではないのですよ


コメントの書き込みの際の認証数字

時々、かわった並びになるんですけどね

これ、ついにきました

今日はなんかいいことあるかなぁw


$文化系寄り道倶楽部


えーと、任意の5桁の数字
同じ数字が5つ並ぶ確立の計算方法って?

最初の1つめは任意
2桁目が同じになる確率は1~9のうち一つがあたりで8つがはずれ
これは9分の1を4回かければいいんだっけか?
6561分の1でいいのか?

なんか、もっとすごい気がするけど、パーセントで表記すると
約0.015%

うーん、生きているとこんな確率のひくいことに出くわすこともあるんだね

あれ、もしかして0も含むのか?

だとすると1万分の1か


計算あってるけ?
韓国戦に比べれば、はるかにいい試合だったけど、岡田監督が抱えるいくつかの問題も露呈した

リードしている中から、同点においつかれ、さらに逆転(いずれもオウンゴール)されるが、効果的な選手交代ができたとは言いがたく、これはそもそも「持っている駒」に問題があるように思われる

とかく、ワタシは今回のメンバーには肯定的な立場をとっているが、やはり、「あの選手がいれば、この選手がいれば」と言いたくなってしまうw

まぁ、そこを差し置いても、1トップから2トップへのフォーメーションチェンジが、今まで効果的であった試しがないことが、大きな問題である


点を取りに行くことすなわち、FWの人数を増やすというのは、このチームにはそぐわない気がする

フォーメーションを変更せずに、攻撃的、守備的に組織の運用方法を変えることのほうが、このチーム、このメンバーの場合はいいのではないだろうか?

この試合も遠藤の運動量が落ちたことと、フォーメーション変更をしたことで、効果的に阿部が中盤を抑えていた効果が消えてしまっていた

これはリスクをおかして、得点の確率を上げるという戦術なんだろうが、日本の場合はボールを奪ってからの早い攻め。。。いわゆるカウンターか、セットプレイでしか点が取れない。。。スペインやアルゼンチンのように、遅行から、相手を崩して得点に結びつけることは、まぁ、できないといってもいいくらいだ

だとすれば、相手からボールを奪う能力を削って、前線の人数を増やすというのは、逆にボールを奪取するチャンスを減らし、スペースも消してしまうことになりかねない


このメンバーでは、やはりフォーメーションの変更ではなく、個々の役割の変更で、対応するしかないだろう


今日の試合の場合、遠藤の交代をもっと早くするべきだった

大久保→松井よりも遠藤→中村憲or稲本が先だったと思うし、遠藤→玉田をやるのであれば、大久保→玉田でよかったのでは?

今回の試合、せっかくいい方向に向かっているのだから、この辺の修正を短い期間ではあるが、やってほしい

また、右サイドバックに今野というのは、本田を使うか、中村俊輔を使うかで、決めるつもりなのだろうか?

本田があれくらい守備をやるのであれば、今野ではなく内田でいいのでは?
あるいは内田が使えないくらいコンディションが悪いのか?
悪いのであれば、最初から徳永を連れてくれば。。。これは今さら言ってもしょうがないか
覚醒。。。それまで眠っていた能力が「何らかの要因」によって活性化し、能力に目覚めること
人の能力は、現代の日常生活において「不要なもの」に対して制限=リミッターが仕掛けてあり、人体及び精神に負担がかからないようになっている

人は生命の危機や激しい喜怒哀楽によって、意識的、或いは無意識にリミッターを解除することで、「驚くべき力」を発揮したり、「想像もつかない能力」を使ったりすることがある

極度な精神の緊張状態によって、五感を研ぎ澄ましていく作業は、運動系アスリートや演奏者や演技者などの表現者によく見られる

方法はいろいろあるが、用ははるか10キロ先の出来事が音や匂いや視力によって感じられるほどの集中力をどう引き出すかということである

そして、もっとも人間がその能力を発揮できるシチュエーションとは「恐怖」に対抗しようとしたときではないだろうか?


題:蟲 作者:めけめけ

第8章 感触


あれは、あれは、あのとき、あそこに、あったんだ

散文的ではあるが、それは確実な一つの結論「存在」という立証を得たわけだ
存在が立証され、次にはこの疑問を解決しなければならない


あれは、なんだ?


しかし、ボクの優先順位はそこではない

あれはなんでもかまわない。。。まず、大事なことは、ボクのスネの上。。。ありがたいことにそれは、素足ではなく、寝巻きと薄手のタオルケットの上であり、たとえそれが、「よくないもの」であっても、ボクはタオルケットを跳ね除けることで、今の状況からは脱することができる。。。しかし、同時に、それが何であるか?を確認する術がなくなる可能性を意味していた

あれは逃げてしまうかもしれない、そして、どこかボクの死角に潜み、ボクは眠れない夜を迎えることとなる

ボクは、今、ヤツをこの目でみて「なんであるか」を確認しなければならない

ボクは恐る恐る、顔を起こして、あれがおちてきたあたりを覗き込もうとした、慎重に、足が動かないように、ヤツに気取られないように。。。そーっと、そーっと。。。

夜は真っ暗にはしていない。。。豆電球がついているので、オレンジ色のぼんやりとした明かりに照らされ、それは見えるはずだった

しかしどんなに目を凝らしても、そこには何もない。。。それらしき姿が見えないのだ。。。タオルケットは白地に藤の花の模様が描かれており、黒いものが底にあれば、こんな薄明かりの中でも十分に識別できるはずである。

にもかかわらず、それは「そこにはいなかった」。。。そう、そこに居ないというだけで、「そこに居たはず」である。すでにそこから動き出し、どこか「ボクの死角」に逃げ失せたのか。。。いや、そもそも「あれ」は、一度はボクの視界から消えて見せて、そして時計をみた一瞬後にあらわれて、ボクの足元に落ちてきた

ボタン!というよりはポタン!という感じで、質量はさほどないものである。。。まるで虫のような


まるで虫?

ゴキか?


ゴキブリはいやだけど、まぁ、やつなら堕ちたようにみえてボクの死角で飛んだのかもしれない。。。そういう経験がないわけではないが、それはそれで、あまり気持ちのいいものではないが、まぁ、それなら、別に噛み付くわけでも刺すわけでもない、ただ、ゴソゴソと気持ちが悪いだけだ

時計に目をやると、時間はたったの2分しか過ぎていなかった。。。ボクには少なくとも5分はたっており、感覚的には7~8分だたので、5分前後だと冷静な予測を立てていた

ボクはそれがゴキブリだと決め付け、タオルケットを足で思い切り上に向かって蹴飛ばし、身体を起き上がらせて、あたりを見回した


そこには横で寝ている弟や妹、父と母の姿があるだけで、時計の音以外は何もしない、静寂した闇の水面からボクの上半身だけがでて、ボクを中心に輪っかになって漣が広がっていった

その漣に気付いたのか、母が僕に向かって寝返りをうち「もう寝なさい」とささやいてくれた

うん。。。なんか、ゴキブリがいたような気がして

。。。寝なさい


母は再びボクの反対側に寝返りをうって、寝てしまった

でも、ボクには少しだけ安心感がもどった

先ほどまで静寂の中で「きぃーーん」と聞こえていた音は静まり返り、時計の音もどこか遠くで聞こえている。。。もう寝よう


結局あれは、きっとゴキブリだったに違いない


ボクはタオルケットを頭から被り、眠りにつくことにした。。。もう天井を見上げるのはイヤだった


つづく

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