参話
イライライライライラ・・・・・
「オレが何で怒ってると思う?」
「さぁ・・・分っかんないな・・・・」
「オレがお前殴れねぇからって、調子のんじゃねぇ!」
「・・・・分かった・・・わ、か、り、ま、し、た!!・・・寝てればいいんだろ」
「分かればいい・・・忙しいんだよ・・・大人しくしとけよ」
「はーい」
部屋を出た。
「はああああ」ついため息が・・・・
雛のせいで、また巡回の時間が減っちまったじゃねぇかぁ。どうしてくれんだ。
オレが怒ってた理由、それは身体の弱いはずの雛 津樹が走りまくっていた(あれは、爆走ともいう)
からで、
これは風紀委員長兼、雛のお守り役、としての失態だった。
何度も騙されたんだ、もうあいつを信じるのは止めよう。それがいい。
・・・と思って何回目だろう。
オレがあいつを殴れない理由。あいつの身体さえ元気だったら、
オレはあいつを殺してるだろう。きっと・・・いや、必ず、絶対ぎったんぎったんにしてる。
とにかく、今日は入学式なんだ、大人しくして欲しい。
仮にも先輩になるなら。
オレも一応後輩ができる身としては、しっかりしたい。
風紀委員長として、この学校をとりしきる、総長として、
そして何より、櫻 甲斐として。
今日の部活
私は、今更ですが美術部で、そして一応、部長でもあります。
美術といっても、漫画の絵などが、主なのですが・・・
今日もいつも通り部活をしていました。
顧問の先生もたまに厳しいですが、とても良い先生です。
でも、その先生が居なくなると聞いて、ちょっと寂しいなぁと思いました(´・ω・`)
同じ部員の一年も嫌っている子はいたけど、私の中では一番、楽しい時間でした。
私に、部長として沢山のことを教えて下さいました。
あんまりできない、美術館見学や、DVDの鑑賞会、今まで作った作品の展覧会、等々・・・
今まで表にでなかった、美術部に沢山のことをしてくださいました。
実際には、こんなこと言えませんが、ほんっとありがとうございました(>_<)
先生の分までみんなを引っ張っていきます!!
そして、明日は先生に内緒で寄せ書きを書く予定です。
喜んでくれればいいなぁ・・・
新しい先生に代わっても、頑張ろう!!
弐話 後編
全て、ひらがなで書かれた、幼い頃の僕の日記。
文法がたまにおかしいのは、気にしないで欲しい。
さんがつ にじゅうななにち にちようび はれ
きょうは、あたらしいかぞくができました。あたらしいおとうさんと、おとうとです。
でも、ぼくはのけものです。
だってぼくだけいえで、おるすばんです。さびしいです。
きっと、あたらしいおとうとの『りゅうが』くんは、ぼくなんかより、いいこだから、
かしこいから、つれていってもらってるんだろうなぁ・・・
ぼくってどうしていきてるんだろう。
ぼくがいきてて、いみなんてあるのかな。
さんがつ にじゅうはちにち げつようび くもり
きょうは、おかあさんと、あたらしいおとうさんに おこられました。
「どうして、あなたはりゅうがくんよりとしうえなのに」
「それでもおとこか!!この、のろまが!!!」
僕は、むねがギュゥ、といたくなりました。
ぼくにはもうだれも、やさしくしてくれません。もうだれもぼくのあたまをなでてくれません。
だれも、ぼくのことをだきしめてくれません。
だれもぼくのことを、ほれてくれません。
ぼくにとっては、すごく、すごくくるしいです。
だから、もうすぐ、しのうとおもいます。
さんがつ にじゅうきゅうにち かようび おおあめ
きょうはぼくがしぬひです。ぼくはつらいです。こわいです。だから
これが、いしょになるんだろうなぁ。ぼくがしんだあと、これをみるひとがいるなら、
おとうさんも、おかあさんにもこのにっきは、みせないでください。
きっと、つぎはなぐられてしまうからです。
さよなら。
・・・僕はこの後、マンションの6階から飛び降りた。でも、死ねなかった。
飛び降りる寸前、流我君が部屋に入ってきて、言われたんだ。
「死なないで!!お兄ちゃん!!」
馬鹿な僕は、その一言で死にたくない。生きたい。と思った。
一番僕を邪魔だと思っていそうなあの子が、
僕を必要としている。
僕を、お兄ちゃんと呼んでくれた。それだけで、嬉しかった。
まだ、生きたい。神様、僕にチャンスを下さい。もう一度だけ。
その願いが叶ったのか・・・僕の身体は下にあった花壇の上に落ちて、一命を取り留めた。
それから、なぜか母さんも父さんも優しくなった・・・気がする。
余所余所しいような・・・
流我君は、僕に話しかけてくれるようになった。一緒に遊ぶようにもなった。
命の恩人だ、大切にしなくちゃいけない。
世界にはいろんな人がいる。
僕より、つらい思いをした人もたくさんいるけど、僕にはこの三日間が今までで
僕の経験した、どんな事よりも思い出したくないこと。
そして変わろう・・・
過去にいつまでも囚われてはいけない。
さて、明日から寮生活だ。頑張らないと。と気合をいれてみた。