ルサージュとリントンツイード
ヨーロッパの高級ツイード
リントン、ルサージュ
洋裁をされる方なら聞いたことがある
テキスタイルメーカーです。
どちらも
オートクチュール界を支える
素晴らしい生地を作っています。
リントンはイギリス
ルサージュは フランス
オートクチュールラインを支える
ファンシーツイードの名手です。
ファンシーツイードとは
ツイードとはもともとは、厚手の羊毛の織物。
それを意匠糸と呼ばれる、ファンシーヤーンを
織り交ぜてで織ったツイードが
「ファンシーツイード」です。
ファンシーヤーンというのは、
リボンやモール糸、ラメ糸、ループ糸、
テープ状の細い糸といった、
変わった形状の糸のこと。
これを縦横に織り交ぜて独特のツイードに。
太さや形状が違う糸やリボンを織り込んで
生地にするのですから、
卓越した技術に裏打ちされた
とっても美しい生地です。
リントンとルサージュ
リントンとルサージュ。
美しいものにはとげがあるといいますが
どちらもとても縫いにくい生地です。
あえて言うなら、
リントンの方が縫いやすいかも。
理由は、リントンの生地は、縦・横ともに
土台となる糊付けされた糸が交差していて
その糸の間を
ファンシーヤーンが交差しているので
切った端から糸が抜けていくという感じではありません。
こちらがリントン。
縦・横に張り巡らされた黒い細い糸が土台となる糸で糊付けされています。
ただ、制作している中で
アイロンをすると思いますが
ちょっと蒸気に当てたりすると
ノリが取れて、とたんに扱いにくくなります。
一方のルサージュ。
土台となる糸はあるものの、ほかのファンシーヤーンと同様柔らか。
こちらは、切った端から糸が抜けてきます。
組織の甘さが違いますよね。
一度は縫ってみたいファンシーツイード
コットンやリネン、ウール
いろいろ縫えるようになったら
ファンシーツイードも縫ってみたいと思う方もいらっしゃるかと。
国産の生地でも日暮里あたりでも
たくさん見かけます。
こういった、組織の甘い生地は
縫う前の下処理がとっても大切です。
生地を荒断ちしたら
少しでも生地を扱いやすくすることが大切。
組織が甘いと、ミシンで縫ったところが
地糸が切れたり、撚れたりするので
接着芯を貼らないところは
滑脱テープを貼りましょう。
伸び止めテープでもいいですか?と
聞かれますが、ダメではないですが
できれば滑脱テープの方がよいです。
滑落テープの方が幅が広いので
裁ち端からの織り糸の抜けも防いでくれ
縫い線にかかる力が分散されて
織り糸が動きにくい。という効果が。
今回のルサージュのスーツでは
こちらの芯 ↓ と 毛芯を胸増芯に。
さらに裾芯として柔らかガーゼを使用しています。
本日もお読みくださり
ありがとうございました
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