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クローバークローバークローバー

 

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クローバークローバークローバー

先日、お直しさせていただいたオートクチュールのご衣裳について

 

書かせていただきますね。

 

 

 

対応させていただいたのは、

 

シルクの裏付きジャケットとロングスカート。

 

 

 

ジャケットは

 

5cmの丈詰め、

 

長袖を7分袖に、袖口にスラッシュ明き

 

肩幅を1cm詰めることと、肩パッドの変更。

 

 

スカートは、10㎝の丈詰め。

 

 

ご依頼ではありませんでしたが、

 

前身頃の毛芯が経年によって、少し浮いてしまっていたので

 

その修正と、カットした生地でコサージュをお作りしました。

 

 

 

 

ジャケットの裾をほどいてみたら、

 

接着芯ではなく毛芯が使われていました。

 

私も学生の時に、作ったスーツは毛芯でした。

 

しかしながら、まさかここで出会うとは!

 

 

私が学生だった頃は、まだ接着芯の糊が良くないこともあって

 

剥離したり、問題が多かったですし、毛芯を使うことも多かったのです。

 

今は、性能も上がって、ほとんどの場合が接着芯を使うので

 

久しぶりにこのような素晴らしい、仕立てを見て

 

テンション爆上がりでございました。

 

生徒さんたちにも、何度もしつこく語ってしまって

 

すみませんでした。。。

 

全体のお写真はお見せできないのですが、

 

パーツで少し写真を撮ったので、ぜひご覧ください。

 

 

 ↑↑ 前身頃の裾部分です。

 

右側の黒い布が毛芯

 

その横に、グレーの裾芯。

 

裾芯も接着芯ではなく、柔らかい中肉のコットン?をバイアスに使っていました。

 

裾芯は、上がり線から1cm出たところから、12センチほどの帯になっていました。

 

 

裾芯は、上下を千鳥掛け、またはゆるい星止めでつけてありまして。。。

 

裾上げは、絹糸2本取りで裾芯に星止めです。

 

お袖も同じような仕上げ。 ↓↓↓

 

 

表地には、纏っていないので、当然表には響かず、ふんわりとした上品仕上げ。

 

 

そして、脇・切り替え線の縫い代は2cm以上ありました。

 

こういったお洋服は、20年後、30年後のお直しを想定しているため

 

縫い代が多いのです。

 

30代でお作りになったとして、50代、60代になってもお召しになれるよう

 

サイズが2サイズくらい大きくなってもお直しできるようになっています。

 

もちろん、縫い代には大きな切り込みもなく、

 

アイロンワークで処理をしているように見えました。

 

 

 

衿のオーガンジーのフリル。

 

手で紙縒って、かがっているのですが

 

細くて、均一。

 

美しすぎます。。。

 

その衿のフリルの下、見えますか?

 

身返しから、前端にかけては手纏り。

 

 

そう、裏側はほとんどてまつりでした。

 

肩と袖も、針目の揃った手纏り。

 

1パーツ毎に大切に作られていました。

 

 

昔ながらの巻き縫いと千鳥掛け。

 

ここも美しい。

 

先ほど書いた、毛芯のゆるみで

 

肩線からバストに向かってしわが出ていたのですが、

 

そのしわは、肩幅を詰める際に、毛芯を少しカットすることで

 

対応しました。

 

 

そして、スカートの丈詰めでカットした生地で

 

コサージュ。

 

本当は、布花のようにコテで花びらを作りたかったのですが

 

この生地は不向きだったようで、この形にしました。

 

ツイストの竹ビーズをしべに見立てました。

 

2ミリのシルバーのスパンコールとクリアのビーズも使って。

 

 

近頃ではこんなに凝ったお仕立てはほぼ見ることができないのではないかと。

 

昔は、この作り方が普通だったんですよね。

 

 

今は、今の良さがあります。

 

資材も昔よりずーーーっといいものがあります。

 

だから様々な工程を省いて作ることができるようになりました。

 

効率的に、時短で。

 

 

 

昔のものにも、素敵なものが詰まっています。

 

針を運ぶ姿を想像するだけで、丁寧に仕上げた職人魂のようなものを感じます。

 

もう、廃業されてしまったオートクチュールサロンさんのお品。

 

お直しというのは、作るよりもずっと大変です。

 

 

お受けするか悩みましたが、やらせていただいて感謝。

 

 

当時の作り方を、じっくり拝見して

 

謙虚な気持ちで挑みました。

 

 

さらに長く、、、

 

お召しいただけますように。

 

 

クローバークローバークローバー

 

本日もお読みくださり

ありがとうございました

 

 

 

 

 

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