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世田谷・田園調布
美しさを紡ぐオートクチュールのアトリエ
だりあ洋装店です
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洋裁を始めたきっかけとなる2つの体験 ①
さて今日は
洋裁を始めたきっかけについてのお話です
ちいさなころは。。。
母が洋裁をするうちに育ちました
中学校の制服も母の手作り
物心つくころから母の作った洋服を着ていました
子供の頃
母がお洋服を作る傍らで
余り布でリカちゃんのお洋服を作ったり
（正確には生地を切り刻んでる感じです）
糸じつけを取る手伝いをしたり。。。
というのが最初の記憶
環境としては
物心つくころから生地に触れていましたが
よくよく振り返ってみると
手で作業をするよりは
絵を描いたり、空想することが好きな
子供でした
とにかく絵が好きでした
学生時代も
デザイン関係の授業は楽しかったけれど
縫製の実技になると、
正直、厳しい。。。
生地が伸びたり
縫い代がずれることなど日常茶飯事・・・
先生にもあきれられるほどの仕上がり
デザインと同じものが作れないというジレンマで
（単に技術力がついてきていない）
モノづくりは苦手な学生でした
社会人になって
そんなワタシが
もの作りの楽しさを知ったのは
ズーーーっとあと
社会人になって
厳しい技術部長の下で修業しても
苦手感は払しょくせず
戸惑うばかりのある日
美しいブレザーと出会って
部長がブレザーの製作工程を見せてくれました
迷いのない手の動きは美しく
丁寧な生地の扱いやアイロン使いは
なめらか。。。
キャメル色のフラノが裁断され
すばらしく恰好のいいブレザーに仕上がって
あまりに見事で触ることもできず
ブレザーを着せたボディの周りを
ぐるぐるとまわって
ただただ見つめました
人の手でこんなに素晴らしいものができるのか
・
・
・
心が震えるほど感動しました
ふんわりとした襟の返り
きっちりとした肩からつながる袖のラインは
ゆったりと品よく座り。。。
見事な立体感の身頃と
手かがりのボタンホールも美しく。。。
どんな言葉で表現したらいいのでしょう。。
美しさを求めて
なんと、美しいのだろうとただ見つめ
いつかこんなブレザーが作ってみたい
作れるようになりたい。。。
このブレザーが
生涯のものづくりのゴール
となっているのだと思います。
美しいものをつくるという目標は
きっとこの時から。
いつまでも記憶に残るあの日の光景です。
今でも学ぶことがたくさん
学びの先に、表現がある。
そして、美しさがあると思います。
本日もお読みくださり
ありがとうございました
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