バイオボウルはすぐに水で流してもOK!! | お掃除とメンテナンスのプロ 矢部要のブログ

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「仕事でお掃除をする方の作業を楽にする事」が使命(ミッション)だと考えています。

 一般の『お掃除』から世界のプロが実践する『メンテナンス』の紹介をしています。

今回はメンテナンスシリーズとして、カーペットをやろうかと思ったのですが、広島の講習会で、期せずして2人の方から同じ質問が出ましたので、その事について書いていきます。
質問内容は「バイオボウルを便器内で使用した場合、水が流されることによってバイオも流されてしまうのではないですか?その為には少し、時間をおいてから流した方が良いのではないか?」と言う物です。バイオボウルを売り始めた頃にはこの説明を良くしていたのですが、最近は慣れと言うか、講習内ではいつも時間に追われているために端折る事が多いのです。毎日の清掃で使用する場合は、直ぐに流してよいのです。


 

バイオボウルに使用されているバイオは渓流の藻に生息しているバイオですので、流水には抵抗性があるのです。バイオボウルは基本的に便器内での使用に適するように作られています。バイオ効果によって、便器内からの悪臭を防ぎ、バイオの発する酵素の働きによって洗浄力を増し、バイオが居つく事で、汚れを食べ続け、作業を助けるのです(この効果が大きいのです)。また、このバイオはクエン酸に対する抵抗性も持っているわけです。世界特許を取得しています。
スパルタンケミカル社のバイオ洗剤は世界のトップだと自負していますが、様々な種類があります。それぞれ用途が違いますので、用途に合ったものを使う事が非常に重要です。
また、「バイオ洗剤で重要な事は『洗剤+バイオ』のもの」といつも言っています。バイオだけのものはいっぱいありますが、それでは殆ど消臭効果しか望めません。洗剤として使用し、大きな成果を出すためには、洗剤の力とバイオの力をコラボレーションさせる事で大きなシナジー効果を出すものをお使いになる事です。そうでなければ、単なる洗剤だけの方が安価なので、そちらの方が良い事になってしまうでしょう。バイオ洗剤は従来では不可能とされていたものに効果があるからこそ価値があるのです。


 

バイオと言うと1種類の様ですが、実は中に含まれているバイオは1種類ではありません。Aと言うバイオが汚れを食べ、糞や食べかすを出します。それをBと言うバイオが食べ、また糞や食べかすを出します、それをCが食べ・・・と言った連鎖を起こさせ、その都度水と二酸化炭素を排出し、最後は綺麗に自然に返す仕組みになっているのです。このA・B・C・・・と言った組み合わせが非常に難しいのです。この為、バイオメーカーは優秀な研究員を世界中から集め、研鑽しているのです。値段が高いのもその所為なのです。


 

この話を書き始めるととても長くなりそうなので、この辺でやめておきます。コンシューム(スパルタン最初のバイオ洗剤)が世界的に成功したのは、通性嫌気性バクテリアでレンジ(例の連鎖)を組んだ事など、面白い話がいっぱいあるのですが、そろそろ仕事も始めなければなりませんので(朝の早い時間に書いています)、この辺にしておきます。
なお、バイオボウルを使用に当たって、便器内に尿石や水垢と言った酷い汚れがある場合、また、金属に付いた錆びを取ろうとした場合、こう言ったケースでは時間を3~5分おいてから擦る必要があるのは他の酸性洗剤と同様で、言うまでもありません。