カーペットの中間メンテナンス⑥
カーペットメンテナンスで重要なバキュームとシミ抜きについての説明は終わりました。メンテナンスのグレートは以下の様になります
日常メンテナンス
中間メンテナンス
定期メンテナンス
我が日本では中間メンテナンスがめったに行われません。日本では日常メンテナンス→定期メンテナンスのイメージです。これはワックス管理も同様です。
しかし、メンテナンスの本質論からすれば、中間メンテナンスを活用した方がよっぽど良いのです。
中間メンテナンスは代表的なのは「ボネットクリーニング」と「ライトエクストラクション」です。パウダークリーニングや場合によってはスチームクリーニングもここに入ります(スチームで大掛かりのものは除きます)。但しパウダーとスチームは日本ではあまり行われていません。
ボネットクリーニングはポリッシャー(床磨き機)に布製(今はマイクロ繊維)のパッドを装着して行うクリーニングです。手軽で効果のある方法ですが、あまり活用されていないのが残念です。汚れきったカーペットには無理ですが、少し汚れてきた程度の場所には最適です。
先ず、必ずバキュームし、土砂を取り除きます。そして、洗浄箇所に洗剤をあらかじめ噴霧します。プリ・スプレーと言います。(この作業に大きなスプレーヤーが必要なのは言うまでもありません。)効果を上げるためには非常に重要な工程です。使用するのはプリスプレー専用洗剤でも、ボネットクリーニング用の洗剤でもOKです。あらかじめ洗剤を使って、汚れに作用させておくのです。プリスプレーが終わったら、作業に入りますが、汚れが軽い場合はボネットパッドに洗剤をスプレーし、その後、ポリッシャーに装着して、洗浄していきます。汚れが通常以上であれば、洗剤をバケツに入れ、ボネットパッドを洗剤に浸し、リンガーで絞ってから、ポリッシャーに装着して作業します。
上記の場合は洗浄後、すぐに歩けます。下記の場合は30分は歩かずに、ドライヤーで洗浄箇所を乾かします。その後歩行ができます。
ボネットクリーニングはかつてと異なり洗剤が良くなりましたので非常に有効かメンテナンス方法です。ポリッシャーを回せれば済みますので、大掛かりが準備が必要なく、作業も手軽で安価に行えます。元々カーペットは繊維で出来ていますので、洗い過ぎは良くないのです。前回出した、Path=パス(人の歩く道)の図を思い出してください。カーペットには汚れの酷い部分とそうでない部分が出ますので、一律にカーペットシャンプーを行うのは非合理的なのです。汚れの酷い場所にはこうしたボネットクリーニング等の中間清掃を活用し、汚れを簡単に抑え、全体的に汚れがひどくなってきた際に、全面的なカーペットシャンプーを行うべきなのです。
ライトエクストラクションは、洗剤をジェット噴射して直ぐに吸い取るエクストラクターを早く引いて行う作業です。通常の3倍以上のスピードで行うのです。こちらの方が少し大掛かりになり、通常のカーペットシャンプーと同様に一晩は歩けません。
ボネットパッドと エクストラクション