イレは洗剤を使え②「洗剤が効かない?トイレ??=方向が逆!」
前回「洗剤トイレは洗剤を使え」と「洗剤の方向が逆」と書きました。続けましょう。
我が日本には水が綺麗なことから水神話があり、清掃も水だけで行おうと言う風潮がメンテナンス業界でも充満しています。しかし、水だけではプロの仕事が出来ないのは明らかで、洗剤使用は欠かせません。実際のところ、業務用トイレを水だけで清掃する人は殆どいませんで、何らかの洗剤を使っているのは確かなのですが、先ず使用洗剤が正しいものなのかどうかの確認が重要です。
私たちの身の回りの殆どの洗剤はアルカリ側に傾いています。中性洗剤も実際は少しアルカリサイドです。殆どの汚れはアルカリ側で落ちるからです。しかし、トイレ(風呂場もですが)は話が違います。私たちが相手をする業務用のトイレは家庭用と異なり、使い勝手が激しいので、尿石と水垢が問題になります。このケースでは酸が必要なのです。尿石はカルシウムですし、水垢はカルシウムと二酸化ケイ素の集合体で、どちらもカルシウムが大きく関係していることから酸が必要になるのです(水垢除去に関しては何度も書いていますのでその項を参考にしてください)。
弊社の「バイオボウル」が売れるまで、業務用の酸性トイレ洗剤は殆どが塩酸ベースで取り扱いが難しいことから敬遠され、安全な酸性洗剤を堂々と使うという習慣が決定的に欠けているケースが多いのです。
業務用トイレで尿石と水垢が付く便器の内側には酸が必要で、そこがうまく行っているかどうかが一番目の重要ポイントです。
便器内側以外で使用する洗剤の特定も必要です。衛生性向上や美観向上、環境対応など、狙いを定めた洗剤を使用しましょう。相当な効果と効率アップを見込めるでしょう。
そして、使用量が問題です。洗剤量が少ないケースが圧倒的に多いのです。便器内側のみならず、それ以外で使用するマイルドな洗剤は量をしっかり使う事で効果が出るのです。この手のタイプの洗剤は非常に安価であるにも関わらず、使用量が足りないケースが殆どです。
まとめましょう。
洗剤を使う事
酸性洗剤を使う事
最低でも便器内側とそれ以外で洗剤を分ける事
洗剤の量のチェックをする事
以上です。
最初は慣れている人に教わった方が良いでしょう。
勿論弊社HPでご相談くださっても結構です。