カーペット洗剤 ①
「正しい所に正しい洗剤、正しい希釈で」が洗剤使用の基本ですが、カーペットには正にこの言葉がピッタリです。カーペットにはカーペット専用の洗剤が必要です。
カーペット用の洗剤は殆どのものが、洗浄後乾燥すると、粉になるように設計されています(結晶化とも言います)。洗剤分が残ってしまうと、それが汚れの原因になってしまうので、洗浄後にリンス(水洗浄の事=洗剤分を除去する為)の必要がない物が尊重されるのです。カーペット洗浄をした際に、必ずリンスが必要になると、「洗浄+リンス洗浄」と二度手間になってしまいます。しかし、洗浄後、乾燥すると粉になってしまうように設計しておけば、後でカーペットバキュームをしてやれば、洗剤分の残留が無くなります。
少し説明が必要かもしれません。我が日本の「建物内では下足が当たり前」と言う習慣は世界では珍しく、殆どが土足です。建物内の快適性を増すために発達したのがカーペットですので、世界的にはカーペットは靴に踏まれることが当たり前になっています。ただ敷きっぱなしにしたカーペットは直ぐに傷んでしまう為、メンテナンス方法が思考され、土砂の除去が大切である事が判明し、カーペットにはバキュームが必要な事が世界的には常識とされています。頻繁なバキューム掛けはカーペットメンテナンスの基本なのです(通常のオフィスであれば、毎日バキューム)。土砂はヤスリと一緒ですので、放置すれば直ぐにカーペットを傷めています。この点が、下足文化を持つ我が日本のカーペットメンテナンス上の欠点で、カーペットバキュームの意識が徹底しないと、カーペットの状態がお粗末になってしまいます。もし、皆さんが、どこかの建物に入り、カーペットにケモノ道があったり、色に薄い・濃いのバラつきが見られた場合、多分バキュームが甘いのです(それだけではない場合もありますが・・・)。この為、世界のメンテナンスパーソンはカーペットの種類(大きく言えば、タイルカーペットかそうでないか)や場所の形状によって、様々な種類のカーペットバキュームを選定し、効果と効率を上げるのです。
さて、元に戻りましょう。そうすると、カーペットはいつもバキュームを掛ける事になっているので、カーペットシャンプーをした翌日に、粉になった洗剤分をバキュームしてやれば、洗剤分が残らず、綺麗な状態を保てることになります。この際にはアップライトバキュームの様にブラシでカーペットを梳き(すき)ながらバキュームする機械を使用した方が、効果が上がる事になります。
そして、残念ながら、貴方の管理している現場のカーペットバキュームのスケジュールが充分でない場合には、上記の様に、カーペットシャンプー後、リンス洗浄(エクストラクターと言う機械を使います=上図上左写真)が必要になる訳です。
繰り返します。
カーペットには専用の洗剤を使う事
カーペットにはバキュームが必要
カーペット洗剤は乾くと粉になる(結晶化する)ので翌日のバキュームする事
カーペットには専用洗剤が必要と最初に言及しました。カーペットシャンプーにはポリッシャーなどで擦って洗う「スクラビング」(上図上右機械)と洗剤をジェット噴射しながら回収する「エクストラクション」(上図上左機械)の二つがありますが(大規模なトラックマウントは除きます)、洗剤はまるで違います。ここを間違うと大変な事になるので次回に説明しましょう。
今週(6/26-27)は東京と大阪で展示会に出展しています。
お時間のある方は是非弊社ブースにお寄りください。m(_ _ )mm(_ _ )mm(_ _ )m
東京会場 (公)東京ビルメンテナンス協会 「ビルメンテナンスフェア TOKYO2018」
6/26 10:00→17:00
6/27 10:00→15:00
東京都立産業貿易センター台頭館 東京都台東区花川戸2-6-5
大阪会場 株式会社阪和 『プロが集まるおそうじ用品展 2018 Osaka』」
6/26 10:00→17:00
6/27 10:00→16:00
OMMビル2F 大阪府大阪市中央区大手前1-7-31