環境対応ケミカル 選び方も含めて | お掃除とメンテナンスのプロ 矢部要のブログ

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環境対応ケミカル 

 

私達に関連するケミカルと言うか洗剤と言いますか、この方面で環境を考える際に、大きなエポックが2つあります。一つは1962年出版の「沈黙の春」(レイチェル・カーソン著)で、DDT等の塩素系殺虫剤の規制に繋がりました。もう一つが1996年にシーア・コルボーンが3人共著で出版した「奪われし未来」です。少量で卵や胚に決定的な影響を与える内分泌かく乱物質(環境ホルモン)を問題にした話題作です。ほんの少しの量で私達の生態系に大きな影響を与えかねない化学物質の存在を提起した作品で、推薦文を書いたのが当時の副大統領アル・ゴア(後に「不都合な真実」でノーベル平和賞を受賞)でした。そこでこの問題を受けて当時の大統領ビル・クリントンが1998年に出したのが「環境リーダーシップ宣言」です。リーダーであるべき国や地方公共団体は値段と性能が同じであれば、環境に良いものを選ばなければいけないとした法律で、我が国でもグリーン購入法(同じく1998年)として施行されています。一旦法律が決まれば徹底する米国では、簡単に言えば官庁物件では環境に良い洗剤しか使えなくなったのです(ワックスもですが)。ここで洗剤革命が起こったのです。これ以前とこれ以降の洗剤では様々な部分でコンセプトが異なるケースがあるので、洗剤選択をする際には留意する必要があります。

その後、米国では環境意識の向上と共に、官庁物件だけではなく、環境対応ビル(Leadership for Energy and Environmental Design =)「LEED(リード)」ビルが盛んになり、環境対応のケミカルの必要性が益々重要になっています。

こうした際に環境対応製品を選ぶことになるのですが、弊社の主張はシンプルでISOに準拠します。ISO14020番に環境ラベルの規定があり、

タイプⅠ

タイプⅡ

タイプⅢ

に分けています。タイプⅢは消費者が判断するものですが、現在纏まりを見せていません。タイプⅠは1国1制度で、各国に1つだけのものです。最初に決められたのはドイツの「ブルーエンジェル」で、米国では「グリーンシール」、日本では「エコマーク」です。先進国間では各タイプⅠは尊重し合う申し合わせがありますので、グリーンシールはエコマーク相当という事になります。先ず、タイプⅠをお薦めします。しかし、それだけでは用事は足りませんので、タイプⅡからも選ぶことになります。タイプⅠ以外は全てタイプⅡと言うくくりになりますので、タイプⅡではその推薦団体がどこかが重要です。米国環境保護局(EPA)が出している環境ラベルは「Safer Choice」ですので、これも権威ある環境ラベルです。また米国農務省が出しているものも、良いでしょう。またスパルタンケミカル社は大手ケミカルメーカーで信用もありますので、これも環境対応としてお薦めしています。

纏めますと

グリーンシール

セーファーチョイス

農務省推薦

スパルタンケミカル社環境推奨商品

と言ったくくりになります。

次回は環境対応のハイブリッド洗剤の説明です。