バイオ洗剤 少し寄り道「最初に結果を出したコンシューム」
バイオ洗剤はあまりアクセス数が多くならないですね。興味のある人が少ないのかもしれません。しかし、ブログですので、今回もひょっとしたらいるかもしれないディープなファンの為に最初のバイオ洗剤「コンシューム」について書いていきます。
スパルタンケミカル社の最初のバイオ洗剤「コンシューム」は中性洗剤とバイオの組み合わせになっており、最初にグリーストラップや汚水槽での有効性を示した洗剤です。建物の中で最も汚れるとされている厨房に残飯や食材の余り等が外に直接出ないように排水口に設置するグリーストラップがあります。ここに汚れを溜め、それを除去する事で下水を汚さないようにしているのです。以下の様な構造になっています。
排水として流れているフローの部分は空気がありますが、汚泥の中には空気がありません。即ち、フローの部分では好気性バクテリアが有効ですが、汚泥の中では好気性バクテリアは空気無ないので働けません。ここには嫌気性バクテリアが有効なのです。汚水槽も原理は同じです。数多くのメーカーがこの問題に直面し、中々上手く解決できなかったのですが、「コンシューム」はこの問題を解決したのです。通性嫌気性バクテリア群を使用する事で解決しました。通性嫌気性バクテリアは空気の有るところでは好気性バクテリアとして、空気のない所では嫌気性バクテリアとして活動します。どちらでも活動出来るのです。
また、バイオ洗剤では1種の微生物だけで事足りると言うものではありません。
汚れを
Aと言うバイオが食べ、食べ残しと排泄物をだし、水と二酸化炭素を出します。
Bがその食べ残しと排泄物を食べ、同様に食べ残しと排泄物を出し、水とCO2を出します。
Cが同様にBの食べ残しと排泄物を食べ、同様に食べ残しと排泄物を出し、水とCO2を出します。
こうして連鎖をさせ最後に全てを水とCO2に分解させようと言うのです。従って、この連鎖の組み合わせが非常に重要なのです。
この連鎖を通性嫌気性バクテリアで行い、最適な洗剤と組み合わせがうまく行き初めてグリーストラップや汚水槽での有効性を証明し、この業界でヒットを飛ばしたのです。コンシュームは語感としてガツガツ食べると言う語感で(コンシューマーを消費者と言うのは御存じの通りです)この洗剤の特徴をよく表しています。
以下の様に汚れた湖沼なども綺麗にします。
使用前 使用後
この洗剤は排水口を綺麗にしたり、薄めて使用する事で消臭剤として使用できますし、1:10 稀釈ではカーペットの染み抜き剤としても使えます。また、有名エステチェーンで排水口の汚れ取りとして活躍しています。
これ以降、様々なバイオ洗剤を出しますが、全てにこの洗剤の名前が付いています。
バイオボウルはコンシュームバイオボウルが正式名です。
エコライザーもコンシュームエコライザー、その他、マイクロマッスル、CX-3バイオアシストも同様です。