バイオ洗剤の特性②作業効率アップ | お掃除とメンテナンスのプロ 矢部要のブログ

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バイオ洗剤の特性②作業効率アップ

 

バイオ洗剤の作業効率についてですが、バイオ洗剤は様々な種類があり、それぞれ特徴が違います。ここではトイレ用バイオ洗剤「バイオボウル」とノンリンスで最大の汚れ落ちを誇る「マイクロマッスル」について述べていきましょう。

 バイオボウルは天然柑橘系クエン酸にバイオが配合されている洗剤です。多くの人が利用する業務用のトイレには着いては困る「尿石と水垢」が付き易いのです。尿石はカルシウムの単体であり、また水垢はカルシウムと二酸化ケイ素(ガラスの細かな粒と思って下さい)の混ざったものです。カルシウムはアルカリ性ですので、酸を使って落としてやる必要があるのです。バイオボウルはクエン酸にバイオが混ぜてあり、バイオが酵素を出す事から単なるクエン酸よりも洗浄力が強いのです。また、バイオが便器内に居着き、汚れを食べ続ける事から尿石が発生しにくくなり、清掃が楽になるのです。非常に使用頻度の激しい駅やパーキングの便器でも丁寧清掃は1日1回で済むのです。

 マイクロマッスルは5種類の最新の環境対応界面活性剤とバイオを配合した洗剤でpHが8~9になっています。通常は1:64稀釈で使用しますが、そうすると中性の範囲に入ります。pH最大値9としてもpH約7.4になる訳です(ここを知りたい人は4月14日『pHを覚えよう』をご参考に)。この希釈で石油系の油汚れを落とすのです。従来は石油系の油汚れはpH11以上必要とされていた常識を破ったのです。また、pH10以下ですので排水しても法に触れる事が無いのです。現在の所ノンリンスで使用できる洗剤群の中では最大級の汚れ落としの力を持っています。

 下の写真はある駅で厄介な土砂の汚れを「マイクロマッスル」で浮かせて取った所です・

 

 その他カーペット用の洗剤ではこれまたマイルドなpH値で洗浄力を高め、雑菌の繁殖を抑える効果など、洗剤によって様々な効果を持っています。それを確かめながら使用する事がバイオ洗剤を上手く使う上で非常に大切です。