pHについてもう一度(講習会から)
火曜日が福岡、水曜日が広島と連日で1日講習を行いました。「日常清掃のプロ養成講座」です。両方とも50名弱で、ほぼ満杯状態でした。おかげ様でアンケートを見ても好評のようでした。
さて、九州でも広島でも一部の女性からpHの希釈のところが良く分からないという指摘を受けました(よく分かったと言うアンケートも多いのですが)。チョット復習しましょう。
pH11の洗剤を薄める事にします。そして、pH11と言うのはOH-が一杯入っているという事ですね(分からない人は前々回のブログをご参照下さい)。
pHは1単位を10倍毎に区切っています。という事はpH11はpH10よりもOH-の数が10倍多い事ですので、pH11の洗剤を10分の9捨て、水で元に戻してやればpH10になりますね(OH-の数が10分の1になったのですから)。即ち、pH11の洗剤を水で10倍に薄めればpH10になるのです。そして、(弊社の社員によるとここを誤解している可能性があると言うのですが)pH9にするのは10倍にしたものを更に10倍するのですから、10+10=⒛の20倍ではなく、10×10=100倍薄める必要があるのです。従ってpH8には10×10×10=1000で、1000倍薄める必要があるのです。
今後の講習会では20倍や50倍と言った端数を分数で計算する方法(これも前々回をご参照下さい)も含めて、もっとビジュアルで分かるようにしたいと思っています。